まだまだ雪の残っている所が多い北海道ですが、この土日は広く晴れて穏やかな一日となりそうです。今日11日の気温は、平年並みか2度ほど高く経過します。明日12日も同様にやや暖かい一日となりそうです。春の来訪を感じそうですが、本格的な雪解けはいつからか解説します。
●この先一週間で雪の降る所は?
今日これからは、全道的に晴れて日差しに恵まれるでしょう。
明日12日も、朝晩を中心に多少雲が広がる所がある程度で天気の崩れはありません。
その後も、この時期としては割合穏やかに経過する見込みです。水曜日以降、オホーツク海側で雪の降る所がある程度で、全般に晴れ間が出るでしょう。気温は、火曜日頃までは平年よりやや高く経過する見込みです。その後は平年並みかやや低くなるでしょう。
太平洋側を中心に、積雪が0センチとなる所も出てきそうです。
春に向かう3月、青空が広がると気分もよくなって積極的に外出をしたくなりますが、こんな日にも注意すべき点があります。
●雪融けが進むことによって…
それは、融雪による河川の増水です。
夏、大雨が降った時に川の水かさが増すのは想像しやすいかと思いますが、実はこれからの時期にも十分な注意が必要です。日差しや暖かい陽気で雪が解けるほか、雨などでも雪解けが進み、その雪解け水が川に流れ込むことで、川の水が増水します。そのため、夏だけではなく、雪解けの季節も、河川の増水に十分な注意が必要です。
北海道の本格的な雪解けは3月20日の春分の日以降、急速に進むことが多くなってきます。
融雪期の地面には、毎日6ミリ~35ミリ、多い日には50ミリ近くの降雨に相当する雪解け水が注ぐことになります。これにもし、大雨が加わってしまうと…川がどんな状況にあるのか、想像できるかと思います。3月下旬から5月下旬にかけて、川の増水した状態が続くため、十分に注意して下さい。
本格的な注意が必要になってくるのはまだもう少し先になりそうですが、今の時期から、不用意に川に近づかないなどの安全管理が大事です。また、雪解け水が土にしみこむと、土砂崩れ等が起こることもありますので、山間部や急傾斜地でも注意が必要です。
河川の増水や土砂災害は、そのシーズンの雪の量に関わらず起こり得ることなので、今年は雪が少ないから安心ということはありません。知っていることで、防げる災害もあるのです。春スキーや川釣りなどのアウトドアは安全を確保し、楽しんでください。