
“ダブル・ツヨシ”でV奪取だ。新任の日本ハム西岡剛野手総合コーチ(42)が10月31日、エスコンフィールドで行っている秋季キャンプ2日目から合流。守備練習では精力的にノックを打ち、練習後には新庄剛志監督(54)とコーチ就任会見に臨んだ。「学びながら、ファイターズの選手のために頑張りたい。絶対優勝はしたい」と、意気込んだ。
ロッテと阪神でスターとして脚光を浴び、米球界や独立リーグにも挑戦、大きな故障も経験した。今季は古巣ロッテでチーフ打撃コーチ兼走塁コーチを務め、選手に寄り添った指導で定評を得た。新天地での肩書は「野手総合コーチ」で、試合中は一塁コーチを担う予定。「打撃、走塁、守備、あとはメンタルコーチと四つの仕事を掛け持つので、体が一つでもつのかな…」と“1人四役”に苦笑いも「いろいろな選手のモチベーションを上げるのが仕事だと思っています」。新庄監督も「(選手の)動かし方がものすごくうまいと思う」と、化学反応を期待する。
メンタル管理は、選手にとどまらない。今季、王者ソフトバンクに5勝18敗2分けと大敗した要因は「ボスが悪い」ときっぱり。「開幕前からボスが『優勝する。敵はソフトバンク一択』って言い過ぎでしょ。絶対ダメ。来年は言わない」。新庄監督の無邪気すぎる発言にブレーキをかける役割も担う。
10月1日の今季ロッテ最終戦(ZOZOマリン)の試合前に、西岡コーチの人生の歩みにほれ込んでいた新庄監督から異例の“スカウト”を受けた。自身も高い目標を持っているという西岡コーチは「(Bクラスが続いていた日本ハムを)優勝を目指せるところまで持ってきた。そのボスの感覚を僕は盗んで、申し訳ないですけど、ロッテに持って帰らせていただきます」。球界全体を盛り上げるべく「ツヨシ×ツヨシ」でタッグを組み、一流選手を育てていく。【中島宙恵】
∇日本ハム郡司「技術的な指導で言えば、今はどんどん攻めろと。迷ったら1回、前に出てみようと。愉快な方という印象を受けました。(千葉出身の郡司にとって)スーパースター。冷静に考えたら(新庄監督に稲葉コーチもいて)なんか、とんでもねえ首脳陣だなって」
∇日本ハム大塚「前向きで、言っていることが分かりやすかった。逆シングルで送球につなげる捕り方とかを教えてもらった。距離が近く接しやすい」
◆西岡剛(にしおか・つよし)1984年(昭59)7月27日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭から02年ドラフト1巡目でロッテ入団。05、06年盗塁王。10年首位打者と最多安打。10年オフにポスティングシステムでツインズに移籍。13年に阪神で日本球界に復帰し、18年オフに戦力外。退団後はBC栃木、九州アジアL北九州でプレー。今季はロッテの1軍チーフ打撃兼走塁コーチを務めた。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度。06年WBC、08年北京五輪で日本代表入り。182センチ、81キロ。右投げ両打ち。
