
大相撲の九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)に向けて、新小結の美ノ海(33=木瀬)が30日、佐賀県基山町の部屋宿舎で朝稽古に臨んだ。
秋場所千秋楽以来となる相撲を取り、金峰山、一意らと6番。「基礎運動とかちゃんと体を作っていたので、取れる状態にはなっていた。ここからもうちょっと細かい動きとか、調整できていったら」と、徐々に状態を上げていく考えを示した。
沖縄県出身力士初の三役に昇進したが、意識の変化を問われても「何もないですね。変わらないです。ちょっと忙しいぐらいですかね」。取材などが増えても、土俵に向かう姿勢は変わらない。「1年の最後ですし、勝ち越して締めくくりたいという思いはあります」としつつ、まずは本場所へ向けて体を整える。
稽古では、なるべく前へ出ることを意識。「いつもと変わらず、自分の力全部出せるような、出し切る相撲を取りたい」。新たな番付でも、自分の相撲を貫く考えだ。
師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は6番にとどめたことに「疲れている。もう自分のペースでやればいい。番数は関係ない」と理解を示した。最近の安定感には「良いときはバババっていくから、怖いですよ。面白い!」と評価した。
三役としての土俵を「勝ち越しとかよりも、もう見てみたい、どんな相撲取るか」と心待ちにし、「コツコツとやったらこうやって結果が出るということは、うちの若い人にいいお手本ですよね」と、地道な積み重ねをたたえた。【山田遼太郎】
