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【ソフトバンク】小久保監督「代走イヒネがよくかえってきてくれた」一打同点の場面で勝負手実る


【写真】ソフトバンク対DeNA 笑顔で勝利監督インタビューを受けるソフトバンク小久保裕紀監督(撮影・岩下翔太)

<日本シリーズ:ソフトバンク2-1DeNA>◇第3戦◇27日◇みずほペイペイドーム

勝負手が実った。1点を追う9回2死二塁。一打同点の場面で、ソフトバンク小久保裕紀監督(55)が動いた。「いろんな順番があった。ツーアウト二塁になったら」。二塁走者の栗原を今季2軍で21盗塁のイヒネ・イツア内野手(22)にスイッチ。この決断が起死回生の振り出し劇を呼んだ。

打席は牧原大成内野手(34)。カウント3-1からの5球目だった。DeNAレイノルズが投じた内角低め156キロ直球を捉える。痛烈な打球が一、二塁間を抜けていった。イヒネは「この大事な場面での代走で、絶対に一本でホームにかえろうと思いました」と激走。ホームへ頭から飛び込み、最後は左手でベースに触れた。主審はセーフの判定。リプレー検証の結果でも覆らない。あと1死の土壇場で見せた神走塁だ。殊勲の一打を放った牧原大もさすがだが、今季わずか9試合出場のみ、5日に約半年ぶりに再昇格し今シリーズ初出場の“伏兵”が大仕事をやってのけた。指揮官は「牧原がよく打ちました」とした上で「日本シリーズ初舞台の代走イヒネがよくかえってきてくれました」と手放しでたたえた。

苦しい展開だった。相手左腕、東に7回無得点と沈黙。毎イニングで走者を出しながらも、日本シリーズ新記録の1試合5併殺などことごとく好機をつぶした。完封負けムードも漂う中、ゲーム最終盤に追いつき、そしてサヨナラ勝ち。レギュラーシーズンで44度の逆転勝ちを演じた地力を短期決戦の舞台でも発揮した。

同シリーズ初戦から3戦連続の延長戦は史上初めて。連日の接戦勝負を制し、2年連続の日本一へ王手をかけた。「どっちに転んでもおかしくない試合ばっかり」と小久保監督。悲願のゴールテープを切るまで手綱を緩める気はない。あと一つ。劇勝の勢いそのまま一気に決める。【佐藤究】

▼シリーズは3試合連続の延長戦で、ソフトバンクが3連勝。3試合続けて延長戦は92年<5>~<7>戦、95年<2>~<4>戦に次いで31年ぶり3度目で、初戦から3試合連続は初めて。同一年の延長戦で3勝は、92年に<1>、<5>、<6>戦で勝利のヤクルト以来2度目だが、3戦続いた延長戦をすべて勝利はソフトバンクが初めて。

▼ソフトバンクが3連勝で王手をかけた。シリーズで無傷の3連勝は20年ソフトバンク以来21度目。過去20度のうち優勝17度でV確率85%だが、V逸した58年巨人、86年広島、89年近鉄は本拠地スタート。今回のように敵地スタートで3連勝は過去8度すべて優勝している。これでソフトバンクは昨年のシリーズ<2>戦からポストシーズン10連勝。ポストシーズンの2桁連勝は75~76年阪急10連勝、19~22年ソフトバンク18連勝に次いで3度目。

▽ソフトバンク・イヒネ(9回2死二塁から代走出場で同点生還)「この大事な場面での代走で、絶対に一本でホームにかえろうと思いました。しっかり準備をしていい走塁ができました」

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