
最多勝と最高勝率の2冠を獲得した阪神高橋遥人投手(31)が26日、自身初の沢村賞を受賞した。球団では村山実、江夏豊、井川慶以来で、2003年の井川以来、23年ぶりの受賞となった。高橋は「こんなにもすごい賞を受賞できて本当にうれしいです。(沢村賞とは)すごい人たちが受賞してきた、雲の上にあるような賞ですかね」と受賞の感激を語った。
沢村賞は、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる。高橋は今季、5度の手術を乗り越えて初めて開幕ローテーション入り。登板23試合、159イニングで16勝3敗、リーグ最多5完投、勝率8割4分2厘、150奪三振、防御率1・87の好成績を残した。他の投手陣を圧倒する成績で、勝利数(15勝以上)勝率(6割以上)奪三振(150個以上)防御率(2・50以下)で沢村賞の選考基準をクリアした。
成績に加え、3月28日巨人戦の初登板から5月6日中日戦まで5試合で4完封勝利を飾り、6月28日広島戦まで無傷の10連勝を記録するなど、阪神のリーグ連覇に大きく貢献したシーズン全体の投球内容も評価され、初の受賞につながった。
入団時から「無双の左腕」と評されながら、長く故障に苦しみ、育成枠も経験した。「もう駄目なのかなって思う時は何度もありました。その度にみんなに支えられて投げる事ができ、この賞もみんなに助けられながら取れた賞。本当に周りの人に感謝しかありません。あとは自分の為にも何としてもまたマウンドに戻ってきたいと思って頑張ってきたので、その結果がこういう形になったのは本当にうれしいです。周りの方に頑張らせてもらってきたけど、本当に頑張ってきてよかったです」。感激と感謝の思いは、つきることはなかった。
