
<日本シリーズ:DeNA3-4ソフトバンク>◇第2戦◇25日◇横浜
「どすこい」とともに帰ってきた! ソフトバンク山川穂高内野手(34)が「SMBC日本シリーズ2026」第2戦で場外本塁打を放った。1点を追う9回にDeNA伊勢から同点に追いつく特大の確信弾。封印していたパフォーマンスも復活させ、雰囲気をがらりと変えた。チームを2連勝へと導く起死回生の一撃だった。
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豪快に振り抜いた。逆転を許した直後の土壇場9回表。1死から山川は代打で打席に入った。1点を追う場面。もちろん、頭の中には1発しかなかった。DeNAレイノルズの初球。137キロのカットボールを迷わず振った。空振り。2球目も同じ141キロのカットボールが来た。870グラムと軽量化したバットで振り抜くと、打球は左翼席場外に消えて行った。後ろ向きに確信歩き。バットを両手で抱えるように持ち上げ、放り投げると三塁側ベンチへ向かって笑顔をはじけさせた。
「カットボールを完璧に捉えることができました。集中して自分のスイングをすることだけを考えました。しっかり仕留めることができてよかった」
巨体を揺らしてダイヤモンドを1周すると、盛り上がるベンチ前で柳田に促されて封印していた「どすこいポーズ」を決めた。
苦しんだ。それだけに快音は何より心地よい。ゲームを引き戻すと、延長10回に川村が決勝弾。2連勝につながる起死回生の1発となっただけに喜びもひとしおだ。
昨年、阪神との日本シリーズでは3本塁打を放って「MVP」を獲得。だが、年が明けてから調子が上がらない。今季は打撃不振で長期ファーム生活も経験した。「いろいろやり過ぎたというか、今年はいろんなことを試しすぎてダメだったシーズン。何とか(シリーズで)きっかけをつかめたらいいんですけどね」。CSファイナル直前には1人、宮崎フェニックス・リーグにも参加。ポストシーズンも打撃復調へ模索を続けた。
王球団会長の助言も大きかった。23日の公式練習、そして24日の初戦にも打撃を見守り「前で打つんだ。上からたたくように」とアドバイスをもらった。「山川は相手にとってみたら1発があるから怖いんだよ」。そう言って期待を寄せた王球団会長の助言に豪快弾で答えた。文字通り、山川が「復活」のアーチを描いた。
