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【阪神】ドラ1明大・榊原七斗を支えた勝負飯「好青年で落ち着いた感じ。芯がある」店主語る人柄


【写真】23日、指名あいさつを受けた阪神ドラフト1位の明大・榊原七斗(左)はドラフト会議のサイン入りのパスを手に藤川球児監督と記念撮影する

阪神からドラフト1位指名を受けた明大・榊原七斗外野手(22)には、同大学の合宿所がある東京・府中市で4年間、支えてくれた“食”がある。身長173センチと小柄ながら、がっしりとした下半身から力強い打撃で安打を量産。そのパワーの源となった勝負飯を取材した。【村松万里子】

  ◇  ◇  ◇

昔ながらの風情ある店内にはだしの香りが漂う。東府中駅から徒歩7分ほどの場所にある「萬蔵庵」。創業50年の老舗そば店だ。榊原は多いときに月2、3回ほど訪れ、「カツ丼セット(税込み1850円)」で胃袋を満たす。どんぶりいっぱいに乗ったカツにはじんわりとだしがしみる。温かいそばとセットになった、学生らしいボリューム満点の逸品。これが試合前にも食べる「勝負飯」だった。

店主の中野秀一郎さん(40)は「好青年で年齢以上に落ち着いた感じ。学生の中にいると一緒に動いたり、流れちゃうこともあると思うんですけど、その中でも芯があるように見えた。こういう子がいずれプロ野球の世界に行くんだろうなと下級生の頃から思っていました」と話す。初めて訪れた際には同大学の先輩で中日の村松に顔が似ているという話題になり、「たまに言われます」と笑い合ったことも思い出だ。

榊原はカツ丼セットを頼む際、ご飯または麺を大盛りにする。ただ、特別大食いというわけではない。「食事も自分で調整しているんだと思います」と中野さん。食事面でも自ら考え、コントロールできる真面目な青年だ。プロ入りを機に府中を離れ、地元兵庫に帰る榊原へ。「プロの世界に行っても来てくれたら」と願った。

もう1軒、長年にわたり、明大野球部の胃袋を支えている店がある。府中駅からすぐの「ホルモン☆とろ角ハイボールなかむら」。店内の壁にはぎっしりと野球部OBやプロ野球選手らのサインが書かれている。同大学先輩の阪神坂本も、学生時代から足を運ぶ。学生の人気メニューはハラミとチャンジャ。店主の中村友和さん(50)は「プロ野球に限らず、彼らの夢がかなうことが良かったと思いますね。活躍して戻ってきてくれたらうれしい」と語る。

胃袋を満たし、温かい人々に支えられ、心身ともに成長した4年間。蓄えたパワーをプロの世界で爆発させる。

◆榊原七斗(さかきばら・ななと) 2004年(平16)7月15日、兵庫・高砂市生まれ。曽根南野球部、全播磨硬式野球団ヤングに所属。報徳学園(兵庫)では投手兼外野手で甲子園出場なし。明大では外野手に専念し、1年春にデビュー。3年秋は打率3割9分、3本塁打、10打点で初のベストナイン。大学日本代表も経験した。173センチ、79キロ。左投げ左打ち。

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