
<関西学生野球秋季リーグ:関学大13-5近大>◇23日◇第6節5回戦◇わかさスタジアム京都
“大混戦の秋”を制したのは関学大だった。13-5で迎えた最終回2死。最後の打者の遊飛を三塁ベンチから見届けた広島新井貴浩監督(49)の長男・亮規浩内野手(4年=関西学院)はとびっきりの笑顔で歓喜の輪に飛び込んだ。4点差をひっくり返しての逆転V。4季ぶり18度目の頂点に声にならない声でさけび、仲間たちと思い思いに体をぶつけ合った。
「優勝できてすごくうれしいです。この試合に全てを懸けようと思っていた」
猛攻劇の口火を切った。1点を追う7回の第3打席だ。先頭で右前打をマーク。痛烈なライナー性の一打が右翼線で弾んだ。「死んでも出ると思っていた」。そこから1死二塁となり、7連打などで一挙7得点。執念の一振りが打線に流れを呼び、終わってみれば計19安打13得点の快勝ゲームだった。
勝てば優勝、負ければV逸という大一番でもあった。「9番DH」で先発出場し、意識したのは「やれるだけのことはやろうと思いました」とシンプルだった。3点を追う5回にも先頭で左前打とチャンスメーク。重圧のかかった一戦で2安打と父親譲りの勝負強さを発揮した。
前日22日はプロ志望届を提出も、悔しい指名漏れ。それでも、将来的な目標に“NPB入り”を見据える。大学野球はまだ続いていくが、卒業後は「四国の独立リーグを目指す」と宣言。父からは「力尽きるまで頑張れ」と背中も押されたという。「厳しい世界なのは分かっているので…。最後まで諦めずにレベルアップしていきたいです」と表情を引き締めた。
