
今年も「残り福」はあるか。阪神藤川球児監督(46)が22日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、競合覚悟で意中の選手を狙う。21日に都内でスカウト会議に参加。1位は競合が予想される青学大・渡部海捕手(4年=智弁和歌山)が最有力だ。昨年は3球団が競合した創価大・立石正広内野手(S22)との交渉権を残り福でゲット。リーグ連覇した今年もくじ引きになれば12球団ラストで、結ばれる縁を待つ。
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各球団ドラフト1位の明言がない異例の空気の中で、阪神も例年通り公表しなかった。藤川監督は今年も、笑顔でけむに巻いた。
「タイガースは基本的に当日ですから。(1位候補は)いっぱいいますね。注目してもらえるような一瞬になればいいですけど」
他球団の動向を見ながらの最終決定となるが、阪神は青学大・渡部を1位指名することが最有力だ。下級生の頃から追いかけてきた大型捕手。伏見、梅野、坂本と主力捕手陣が30代というチームで、虎の未来を託すにはぴったりの存在だ。
ここ2年、競合覚悟で逸材を指名してきた。藤川監督就任後初の24年ドラフトでは、関大・金丸を指名して4球団競合。この年は引き当てられなかったが、昨年は創価大・立石を指名。3球団競合の末に、最後に残っていたくじが当たりくじだった。
リーグ連覇を果たした今年、パ最下位の楽天から始まるウエーバー順のくじ引きは、阪神が12球団ラストになる。意中の選手がいれば今年も競合覚悟か、と問われた指揮官は「そうですね。選手の人生もかかっていますしね。もちろん、それはそうなればドラフトの意味合いもより強くなるでしょうけど」と話した。
他の候補には明大・榊原七斗外野手(報徳学園)、岡田啓吾内野手(前橋育英)ら、投手では青学大・鈴木泰成(東海大菅生)、近大・宮原廉(崇徳)らの名前が挙がる。約3時間のスカウト会議を終えて「1巡目終わって、2巡目からのところがいちばん遠いんでね。そういうところの緊張感は明日もあるのかなとは思いますけど。ご縁があった選手に活躍してもらえるように努力すると、いうところ」とその瞬間を心待ちにした。今年も良いご縁が待っていると信じている。【磯綾乃】
◆残り物に福 競合による抽選では、最後に残ったくじが当たることも何度かあった。過去の主な例では、89年野茂英雄(新日鉄堺)→8球団目の近鉄仰木監督、92年松井秀喜(星稜)→4球団目の巨人長嶋監督、同年伊藤智仁(三菱自動車京都)→3球団目のヤクルト野村監督などがある。07年高校生ドラフトの中田翔(大阪桐蔭)→4球団目の日本ハム藤井社長、10年大石達也(早大)→6球団目の西武渡辺監督、25年立石正広(創価大)→3球団目の阪神藤川監督も最後のくじ引きで当てた。
