
西武は21日、都内でドラフト会議前日のスカウト会議を行った。広池浩司球団本部長(53)はこの日、最終候補3選手の中から1位指名予定選手を1人に絞り込んだことを明かした。
しかし、その名前を公表しなかった。選手を決めた理由、経緯は「それはまた明日(会議後に)お答えします。(今日は)お答えしません。戦略的なものです」と貝になった。
競合の可能性も「それは分かりません」と、各球団が事前公表しない理由の推察は「各球団、それぞれ戦略があるので」とした。
チーム事情もある。高橋光成投手(29)、平良海馬投手(26)の先発投手2人がメジャー挑戦を希望している。平良については球団が使用権利を持つポスティングシステムもかかわってくるものの、状況次第では2人が退団する可能性もゼロではない状況だ。
西口文也監督(54)は即戦力投手を要望するコメントをすでに出しており、球団内でもその必要性への声は一定数する。
一方で、アマ球界の時流も変わってきている。「1年目から1軍の先発でローテを張れて、10勝を確約できるアマチュアの投手などそうはいない」と他球団のスカウトは指摘する。
この上で西武は「即戦力投手」をどう定義づけるか。広池本部長はその問いかけにこう答えた。
「うーん、2年で出てくる、2年で1軍の戦力になるのがいま即戦力かな、と私は思いますね。やっぱり1年で、というのはなかなかハードルが高いのかなと思いますね。アマチュアとはストライクゾーンも打者能力も違うので」
数字で求めるものは、やはり白星やイニングだろうか。
「試合数ですね。15から20試合を任せられたら、1軍の先発かなと思いますね」
即戦力投手が求められる状況で今回、その条件に合致する選手を選んだのか。それとも。表か裏か、裏の裏か、そのまた裏か。議論の経緯、満場一致だったかどうか。同本部長はそれらにも「お答えしません」とした。【金子真仁】
