
<セ・CSファイナルステージ:阪神5-8DeNA>◇第4戦◇17日◇甲子園
DeNAが阪神に逆転勝ちし、2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。CSファーストステージから、破竹の6連勝。勢いだけではない強さを証明し、下克上日本一にまた1歩近づいた。
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あと1球コールを悲鳴に変えた。DeNAベンチは総立ち。お祭り騒ぎだった。1点を追う9回2死二、三塁。三森が2球で追い込まれた。「あと1球!」。甲子園の虎党たちは目前に迫った勝利を期待し、心躍らせていた。三森は「なんとか、食らいついていこうっていうだけだった」と工藤の3球目、高め直球をはじき返した。打球は遊撃手の頭上を越え、中前へ。2人の走者が生還し、戦況は一変した。
それだけでは終わらなかった。なおも2死一、二塁から、井上朋が左前適時打。代打の林も右前適時打で続き、この回に一挙4点を奪った。相川監督は「三森ももちろんそうですけど、他の選手たちも全員期待して戦力としてベンチにいる。本当に全員で戦ってます」。9回に適時打を放った3選手はいずれも途中出場。まさに総力戦だった。
誰かではなく、みんなで勝利をつかんだ。就任1年目の指揮官は「BE A TEAM,WIN IT ALL」をチームスローガンに掲げた。「選手だけではなく、ファンも、チームスタッフも全員で」という思いを、2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた一戦で体現。史上初のCSファーストSから6連勝を飾り、戦いの舞台を本拠地横浜スタジアムに移す。
CSファイナルステージ突破はまだ通過点。見据えるのは24年以来となるリーグ3位からの下克上だ。相川監督は「僕らはまだ日本シリーズの出場権を得ただけ。これからまた全員で挑戦していきます」と力強い。7月2日には最大15まで膨らんだ借金を完済し、CSに進出。リーグ3位から、CSを勝ち抜いた強さを“勢い”とは言わせない。
DeNAの下克上物語はまだまだ続く。【山本佳央】
▼DeNAは1点差の9回2死から、三森の2点適時打で逆転。プレーオフ、CSで9回以降に逆転打を打ったのは、09年2S<1>戦で逆転満塁サヨナラ弾のスレッジ(日本ハム)14年ファイナルS<1>戦で逆転サヨナラ二塁打の吉村(ソフトバンク)に次いで3人目。過去2人は9回1死からで、土壇場の9回2死からの逆転打は初めてだった。
▽DeNA林(9回2死一、二塁でリードを2点に広げる右前適時打)「三森さんに、(井上)朋也に、その前の方々もそうですけど、本当に勢いよくつながっていたので、その流れに乗ろうと思っていきました」
▽DeNA佐野(CSファイナルステージ突破に)「元々、勢いに乗ればすごい力を発揮するチームだと思っていました。その中で監督が『力をつけてきている』と言ってくれたので、僕自身も自信になりました」
