
大学準硬式界の逸材が、異例の選択を下した。米大リーグのパドレスは16日、大産大の準硬式野球部に所属する野上龍哉投手(3年)とマイナー契約を結んだと発表した。190センチを超える長身から投げ下ろす直球が武器で、来秋のドラフト候補としてNPBスカウトからも注目を集めていた。
大分舞鶴2年時の22年には21世紀枠でセンバツに出場した。大学では準硬式でのプレーを選んだが、脚光を浴びるまでに時間はかからなかった。3年生にして、名門パドレスとの契約をつかんだ。
準硬式は硬式と軟式の中間のボールを使用した野球だが、ルールなどほとんどは硬式と同じ。「文武両道」に重きを置いて活動する傾向が強く、甲子園に出場する強豪校のレギュラークラスにも大学から準硬式にチャレンジする選手はいる。準硬式野球部から直接プロ入りする選手も過去におり、同大の準硬式野球部から99年ドラフト6位で西武に入団した青木勇人、帝京大から16年ドラフト6位で楽天に入った鶴田圭祐、福岡大から20年ドラフト5位で西武入りした大曲錬など。昨年ドラフトでは中大の大山北斗がソフトバンクから育成8位指名を受け、今シーズン途中に支配下に昇格した。過去をさかのぼればNPBに進む選手はいる一方で、メジャー球団とマイナー契約にこぎ着けるような事例はなかった。しかも野上は3年生だ。
日本では、今秋ドラフト1位候補と目されていた横浜の最速157キロを誇る織田翔希投手(3年)がNPBを経ずにメジャー挑戦を視野にアメリカに挑戦することを表明したばかり。有望なアマチュア選手が日本でプレーすることにこだわらない傾向が強まっている。
