
広島が元ヤクルトGMの小川淳司氏(69)を編成部門で招聘(しょうへい)することが8日までに分かった。
球団幹部は「広い人脈を生かして、情報収集や交渉につなげる役割を期待する」と認めた。今後も拠点は東京に置きながら、来年1月からの始動となる見込み。
小川氏は現役時代、ヤクルトと日本ハムでプレーし、92年の引退後はヤクルトで95年までスカウトとして活動した。その後はヤクルトの2軍でコーチや監督を歴任し、08年から1軍ヘッドコーチを務め、11年に監督就任。19年までの2年間を含め、計6年監督を務め、20年からの5年間はGMとして21年からのリーグ連覇に導くなどチーム強化に尽力した。
広島は今季「ゾンビたばこ」騒動の影響を大きく受け、3年連続Bクラスに終わった。渦中にいた昨季2冠で遊撃手レギュラーだった小園や、24年ゴールデングラブ賞受賞の矢野ら若手4選手を戦力外とした。チームの規律を守る大きな決断となったが、編成には影響が出ている。また、オフには今季FA権を取得した床田、森下、坂倉との残留交渉も控える。
チーム再建には、経験と実績のある手腕が必要だった。そこで、現場だけでなく、フロントでの実績もある小川氏に白羽の矢が立った。これまで球団OBによって構成されていた広島の編成部門に新たな風が吹き込まれるだけでも大きな変化だ。新井監督が10月3日の本拠地最終戦で「チームは生まれ変わります」とファンに誓ったように、来季に向けて現場だけでなく、球団も変わっていく。
