
「井口ジャパン」がいよいよ船出する。侍ジャパンの井口資仁監督(51)が7日、都内で会見し「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」(11月12~15日、東京ドーム)の代表28人を発表した。
24歳以下または入団3年目以内を基本とした次世代の侍たち。初選出23人の若い布陣を率いる指揮官の視線は、11月の大会だけではない。その先にある来年の「プレミア12」、そして28年ロサンゼルス五輪へ、若き戦力をつなげていく。
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井口監督は、今大会を育成大会とは位置づけない。「侍ジャパンを経験することによって、さらに成長してほしい。来年のプレミアに、この中から数多くの選手が選考されることを期待しています」。若手の登竜門ではなく、勝利と成長を両立する場と捉えた。
野手で期待するのは、オーバーエージ枠の3人だ。初選出の辰見鴻之介外野手(25=広島)については「1点を争ったときに辰見選手の足が必要になってくる」。コーチ陣との話し合いでも走力の重要性が挙がり、国際舞台で1点を奪う切り札として抜擢(ばってき)した。辰見は今季の推定年俸470万円。昨オフに現役ドラフトで楽天から広島へ移籍。それを機に代走のスペシャリストとして70試合に出場。代走で27盗塁の日本記録をマークした。「日本らしい緻密(ちみつ)さ、粘り強さ」を掲げる井口監督にとって、これ以上ないピースとなる。
今季飛躍した山口航輝内野手(26=ロッテ)とソフトバンク正木智也内野手(26=ソフトバンク)についても「ともに来年のプレミアには必要な選手」と評価した。一方の投手陣は、WBCに2度出場の高橋宏斗投手(24=中日)が軸となる。「このチームでエースとなることは間違いない。本人の経験を若い選手に伝えていってほしい」と牽引(けんいん)役も託した。
選考では打撃や投球だけでなく、捕手や走塁など各分野のスペシャリストも重視した。「私だけの意見ではなく、担当コーチの意見もすべて出した中で選考した」。若手の可能性と、国際大会で必要となる役割をすり合わせた。
まずは今大会でアジアの頂点を狙う。「アジアの中でも、しっかりと日本の強さを見せなければいけない。しっかり考えて、勝つということをやっていきたい」。その先にプレミア12が控える。「プレミアで優勝して、アジアナンバーワンでオリンピックの出場権を取ることが、今の侍ジャパンの使命」と力を込めた。11月の東京ドームから、ロス五輪への戦いが始まる。【鳥谷越直子】
◆28年ロス五輪への道 出場枠はわずか「6」。すでに開催国の米国、WBC王者のベネズエラ、4強のドミニカ共和国が出場を確定させている。残る枠は「3」。日本が出場権を獲得するには(1)27年11月の「プレミア12」でアジア最上位国となれば五輪出場権を獲得できる(2)「プレミア12」で逃した場合は、28年3月までに開催される世界最終予選へ回り、各地域から集まった6チーム中最後の1枠を争う。最終予選に出場するためには、27年10月のアジア選手権で上位2カ国以内に入る必要がある。
