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明星大・加藤宇「マウンドに立てば自分が1番」首都大学2部からNPBスカウトがほれ込む逸材へ


【写真】明星大のエース加藤宇(そら)(撮影・平山連)

たとえ高校時代にエースになれなくても、大学4年間でドラフト候補になるほどの成長曲線をたどることもある。高校時代の経験を糧に飛躍的な成長を遂げた選手をクローズアップ。それぞれの思いを胸に迎える10月22日、プロ野球ドラフト会議。彼らの運命をかけたその日が近づいている。【平山連】

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最速157キロの直球が武器の明星大エースにとって、「挫折」の2文字は存在しない。加藤宇(そら)投手(4年=堀越)の高校時代の背番号は10。エースの座は奪えなかったが「マウンドに立てば自分が1番。与えられた役割で全力を尽くす」という前向きな思考でくよくよすることはない。「自分が成長していけば次は勝てる」という強いマインドを宿し、首都大学リーグ2部ながらNPBスカウトがほれ込む逸材へと上り詰めた。

平日の全体練習は午後6時からスタートと時間が限られ、雨の日は体育館やジムを他の部活と併用してトレーニング。専用球場や室内練習場を抱える強豪大学と比べれば環境面での差はあるが、それを言い訳にすることは決してない。「時間が短いからこそ無駄をそぎ落とし、自分で考えて質を高める」思考力を養い、体幹メニューや動作解析なども取り入れながら瞬く間に成長。実家からの通い組で1日5~8食に細かく分けて食事を取り、入学時に76キロだった体重は92キロまで増量。地道な努力の蓄積が185センチの長身右腕を本格派へと押し上げた。

目標の選手は、人類初の106マイル(約170・6キロ)を出すと期待されているブルワーズの怪物右腕ジェーコブ・ミジオロウスキー投手(24)。「学年も2つ上。歳が近くて球が速い選手がいるのをみると、まだまだ伸びしろがあるなと思って」。目の前のことに全力で常に上を求めていく姿に大器の片鱗(へんりん)がのぞいた。

◆加藤宇(かとう・そら)2004年(平16)12月29日生まれ、東京・杉並区出身。小1から兄の影響で野球を始め、杉並区神明中2年冬から投手1本に絞った。堀越ではエースの座は奪えず、3年夏の東東京大会準々決勝敗退。好きな食べ物は魚、座右の銘は「一日一生」。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。

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