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【中日】井上監督が今季限りで辞任 後任未定も嶋氏の昇格や荒木氏、井端氏、外部から工藤氏も候補


【写真】全体練習でグラウンドに姿をみせる中日井上監督(撮影・佐瀬百合子)

中日井上一樹監督(55)が29日、今季限りで辞任することを電撃表明した。

就任1年目の昨季は4位。2年目の今季は2試合を残して59勝80敗2分けの最下位に沈む。開幕から一度もAクラス入りできず、借金生活が続いたシーズンの責任を取った。この日の全体練習後、報道陣の前で自ら発表。チームへの正式な説明は最終戦後に行う意向で、選手や首脳陣にも驚きの声が広がった。後任については今後本格的に人選を進める。

  ◇  ◇  ◇

突然の辞任発表だった。3日ぶりに1軍選手が集まったバンテリンドームの全体練習。井上監督は、練習後の取材対応としては異例のミーティングルームで、次戦へ向けた意気込みなどを語っていた。その中で9月の関東遠征8連敗について問われると、「それも踏まえてね。結論から申しますと、10月3日の最終戦をもって、辞任します」と自らの重い決断を明かした。

今季は開幕5連敗と春先から苦戦が続き、最下位が定位置に。一度もAクラス入りできない厳しいシーズンとなっていた。

21日の本拠地最終戦セレモニーでは進退を明言せず、残り2試合での辞任表明となった。「春から故障者がたくさん出て、なかなか選手が(そろわない)ってところもありましたけど、そういったところも踏まえて、勝てなかった。やはり自分がまず責任を取るべきという決断に至ったということです」。表情は井上監督らしく明るく、スッキリとしていた。ただ、目は潤んでいた。

フロントとの連携にも責任を感じていた。「現場、首脳陣、フロントの三位一体といいますか、うまくまとまればってところを、自分が監督としてちゃんとまとまっていたのか」。自問自答した末、「足りなかった」と判断し、「自分が責任を取って辞めることが一番ベストなのかな」と決断した。

加藤宏幸球団社長も取材に応じ、辞任の申し入れに「成績不振が理由とのことで、分かりましたと。3年間お疲れ様でした。ありがとうございましたと伝えました」と、2軍監督時代を含め3年間指揮を執った井上監督をねぎらった。練習後に報道を通じて辞任を知ったチーム関係者も多かった。

後任監督は未定だが、中日経験者では嶋基宏ヘッドコーチ(41)の内部昇格に加え、球団で本部長補佐を務める荒木雅博氏(49)、26年WBCで侍ジャパンの監督を務めた井端弘和氏(51)、18、19年と西武をリーグ優勝に導いた辻発彦氏(67)らの名前が挙がる。さらには外部招聘(しょうへい)となると、ソフトバンクの監督として5度日本一に輝いた工藤公康氏(63)が候補になりそうだ。10月22日のドラフト会議は新体制で臨むとみられ、早急に後任人事に着手することになる。

◆井上一樹(いのうえ・かずき)1971年(昭46)7月25日生まれ、鹿児島県出身。鹿児島商から89年ドラフト2位で投手として中日入り。93年途中に外野手転向。99年は開幕21試合連続安打を記録するなど開幕11連勝に貢献。04年から3年連続2桁本塁打。09年限りで現役引退。通算1215試合出場、79本塁打、349打点、打率2割7分5厘。引退後は10~13年中日コーチ、20~22年阪神コーチ。24年に中日へ復帰して2軍監督就任。25年から1軍監督を務める。184センチ、98キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1億円。

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