
<大相撲秋場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館
西前頭3枚目の美ノ海(33=木瀬)が、東前頭筆頭の琴勝峰(27=佐渡ケ嶽)を押し倒し、8勝目を挙げ勝ち越しを決めた。沖縄県出身力士初の三役昇進へ期待が膨らむ中、優勝争いでも1敗の横綱大の里を2差で追っている。
いなされて体が泳いだが、すぐに立て直した。振り向きざまに再び当たると、頭が相手の顔に当たり、琴勝峰が倒れた。「立ち合いと、いなされた後の攻めは良かったなと思います」と振り返る一方、「危ない倒れ方をしたので、ちょっと心配しました」と相手を気遣った。
勝ち越しには「(番付が)上の方で初めて勝ち越せたのでうれしいですね」と喜んだ。「対戦相手はそこまで大きく変わっていないので、力がついてきた感覚はあります」と、上位での白星に手応えもある。
33歳になっても、取り組むことは尽きない。「やらなきゃいけないことはあるし、直したいところ、やりたいことも、まだまだいっぱいある」。
三役を期待する声にも「声を掛けていただけるのでうれしいです。できることを一生懸命やって集中するだけです」と応じた。
番付への意識を問われても「考えてもしょうがないので。下がることはないってことぐらいです」。大の里との対戦はすでに終えているが、優勝の望みも残す。新三役、そして初の賜杯(しはい)へ。残り4日間、白星を積み重ねる。【山田遼太郎】
