
日本代表は22日、千葉市内で9、10月の国際親善試合に向けた活動を行った。前日が台風25号接近の影響で室内調整だったため、全体練習としては初日。負傷により不参加となったDF冨安健洋(27=クリスタルパレス)と別メニュー調整のGK鈴木彩艶(24=アストンビラ)を除く29人がピッチで汗を流した。
FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会後の初陣となる今活動に、初選出されたMF松木玖生(23=サウサンプトン)が“らしさ”全開の積極的な姿勢で臨んだ。
練習序盤に行われたボール回し。MF久保建英(25=Rソシエダード)やMF鎌田大地(30=クリスタルパレス)、FW前田大然(28=イプスウィッチ)、MF中村敬斗(26=リヨン)、MF伊東純也(33=ゲンク)ら常連組が集まるグループに入った。
「レベルが高い選手がいるからです。まあみんなレベルが高いですけど、大地くんだったり、建英くんだったり、いろんな選手がいますけど、プレミアでやっている選手だったり、自分も目指してるところでもあるんで。しかも代表で長くやってる選手たちのロンド(=鳥かご)のグループだったんで、まあそこに入っていい吸収ができればいいかなと」
若手で固まるのではなく、あえてレベルの高い環境に飛び込んだ。「初招集なんでしっかりと色んな選手とコミュニケーション取って、自分を知ってもらえたら」と定着するための努力を惜しまない。
念願の初代表。「自分が目指していたところでもありましたし、これからが自分のスタートだと思う」と地に足が付いている。「やっとだなという思いか」と問われると、「自分の中ではちゃんとステップを踏めてきたなという思いが一番あって。こうやって選ばれたのもいろんなポジションをやってきて、いろんな経験が培われてきた中での選出だと思いますし、森保さんもそこを評価してくれてるとは思う」と満を持してのフル代表だ。
海外挑戦して過去2年、さまざまな経験を積んだ。ポジションもFWから中盤などあらゆる位置で起用され、タフになった。昨季は3カ月近く構想外を経験。「結構つらい時期だった。だからと言ってあの練習中に手を抜くとかせずに、自分の他に2人ぐらいメンバー外の選手がいたんですけど、その選手たちとコミュニケーション取って、『ここで落ちたら俺たちは何にもできないな』みたいな感じの雰囲気にもなっていました」。
練習では良いパフォーマンスをして、チームメートからもなぜ出られないのかと声をかけられるほどの状態にあっても使われなかった。当時の監督に直談判したこともあったという。「それが自分のエネルギーに変えてくれたというか、今があると思っている」。
W杯北中米大会は悔しさと応援する思いが混ざりながら見た。次こそは、の思いは強い。「自分も含め初招集の選手も入ってきたりとか、若い選手もいますけど。W杯が終わって、この新しくチームが変わる中で、若い選手たちの力ももちろん必要だと思いますし、自分もそれ以上のパフォーマンスができればいいかなと思います」と力を込めた。
松木は24年夏にFC東京からイングランド2部サウサンプトンFCに完全移籍。すぐにトルコ1部ギョズテペSKへ期限付き移籍し、経験を積むと、昨季からはサウサンプトンでプレーした。シーズン序盤はベンチ外の屈辱を味わうなど、難しい時期を過ごしたが、不屈の精神で構想外からスタメンまで上りつめた。
今季はイングランド2部で8試合に出場。1得点1アシストを記録している。
今回の活動では、W杯から継続して率いる森保一監督(58)のもと、9月24日にウルグアイ(宮城・Qスタ)、28日にベネズエラ(広島・Eピース)と対戦する。10月1、5日には国際大会「キリンカップサッカー2026」を開催。1日にエクアドル(神奈川・日産ス)と激突。5日はパナマかニュージーランドと東京・MUFG国立でぶつかる。
