starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【岩田稔】阪神の勝利はただの1勝ではない 投打の主力が相手との駆け引きで冷静に勝った一戦


【写真】阪神対DeNA 8回表DeNA1死二、三塁、古市尊(左)のスクイズを外すことに成功し得点を与えなかった及川雅貴(撮影・加藤哉)

<阪神3-2DeNA>◇21日◇甲子園

阪神大山選手のサヨナラ本塁打は見事としか表現しようがありません。11回裏、マウンド上には落差のあるフォークを最大の武器にするDeNA中川投手が立ちはだかっていました。先頭の4番・佐藤輝選手は7球連続でフォークを投じられた末に空振り三振。その直後、大山選手は1ストライクから浮いたフォークを見逃しませんでした。中川投手のフォークは低めに決まれば手がつけられませんが、とはいえ1イニングに何球かは抜け球、浮き球が発生するもの。そんな失投を1球で狙い打ちしたのですから、もう「さすが」の一言です。

一方、個人的には同点の8回表にスクイズを許さなかった及川投手の1球にプロの技術を感じ取りました。四球と二塁打から1死二、三塁とされていた場面。1ボールから変化球をショートバウンドさせて空振りさせたシーンです。

打者は7番打者の古市捕手。さらに及川投手は三塁走者の動きを背中側で感じ取るしかない左投手。スクイズを仕掛けてきそうな気配を、及川投手、坂本捕手のバッテリーは敏感に察知していたのだと思います。三塁走者の動きを見た周囲から「走った」と声がかかった直後、及川投手はわざと打者がスクイズをしにくいショートバウンドのボールを投げたように映りました。そして、坂本捕手のキャッチングもそんなボールを予期していたように見えました。

負ければ首位から陥落していた一戦。タイガースナインには相当な重圧がかかっていたはずです。そんな試合でも投打の主力が相手との駆け引きで冷静に勝利を収めたのです。この日の1勝はただの1勝ではない気がします。残りの11試合はトーナメントのような気持ちで戦うだけ。シーズン最終盤にしびれる戦いができる幸せを思う存分、味わい続けてほしいものです。(日刊スポーツ評論家)

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2026
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.