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【虎になれ】また甲子園胴上げできるかも 大きい連勝だ


【写真】阪神対DeNA 11回裏阪神1死、サヨナラ本塁打を放ち笑顔を見せる大山悠輔(撮影・上田博志)

<阪神3-2DeNA>◇21日◇甲子園

「甲子園胴上げ」継続の可能性が高まったかもしれない。大山悠輔のサヨナラ弾で連勝。マジック「10」となった。甲子園では残り5試合が予定されている。

吉田義男が宙に舞った85年は神宮だったが、その後、03年、05年、そして23年と甲子園で決めている。この2連戦で負けていれば、それ以前に優勝そのものが怪しくなっていた。それだけに大きな連勝だと思う。

「甲子園の野球」ができた勝利でもあった。指揮官・藤川球児の理想は「投手を中心にした守りの野球」。強いチームに共通することだ。前監督・岡田彰布(オーナー付顧問)の23年もそうだったし、16年からセ・リーグ3連覇をはたした広島の緒方孝市(日刊スポーツ評論家)も同じだ。

今季はそれがなかなかできない。昨季、ブルペンで輝いた石井大智が長期離脱していたこともあり、形になるのに時間がかかった。それでも木下里都、工藤泰成の100マイルコンビを生み出し、整えてきた。

それにしてもたくさん使ったものだ。ブルペン7投手は今季最多とか。先発ルーカスが3回途中で降板するからこうなるのだが、正直、ブルペンデーの見通しもあったと思う。その救援陣が踏ん張った。

特筆すべきは0-0で迎えた8回か。6番手・及川雅貴が先頭打者に四球を与えるなどで無死二、三塁のピンチ。ここを三ゴロ、さらに相手のスクイズを外すバッテリーの仕事で得点を与えなかった。

「マウンドで確認して。ボクが言おうと思ったら内野手の方から『スクイズありますけど』と話をしてくれた」。捕手で主将の坂本誠志郎は振り返った。平常心を失いがちな状況の中、ナインが落ち着いていたことは頼もしい。

選手が自信を持って戦えるのは虎党の声援も大きいはず。常に満員の甲子園はいつも大声援だが、この2連戦は特にボルテージが上がっていた。「なんとか…」という思いが通じたゲームだった気がする。

今週はもう甲子園での試合はない。次は29、30日のヤクルト戦、そして10月1日の巨人戦だ。先は読めないがうまく運べばXデーはそのあたりの気もする。「甲子園は好きな球場というか、大事な球場なので。それぐらいですかね。今は。目の前のことに集中します」。地元胴上げについて球児はそう話した。その通り、まだ先の話である。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

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