
ドジャースが、5年連続24度目の地区優勝を果たしました。13年以降は、14年間で13度目のナ・リーグ西地区優勝となりました。あとは同じリーグで中地区優勝のブルワーズと第1シード争いに注目ですが、最近はあまりレギュラーシーズンで勝ち過ぎるのも良しあしと言えそうです。
メジャーリーグには強豪チームの象徴としてシーズン「100勝」という基準があります。これまで名門ヤンキースが最多の21度、次いでドジャースが11度も100勝を達成しています。特に1998年のヤンキースは公式戦で114勝、ポストシーズンで11勝、合計125勝と比類なき強さで世界一。10月の大舞台では、公式戦ではチーム4番目の13勝を挙げた伊良部秀輝投手の出番もないぐらいでした。
その後、01年はマリナーズがクローザーの「大魔神」こと佐々木主浩投手、いきなりア・リーグ新人王&MVPと同時受賞したイチロー外野手などの活躍により、メジャータイ記録の116勝をマーク。ところがリーグ優勝シリーズであえなくヤンキースに敗退し、球団史上初のワールドシリーズ出場とはなりませんでした。
そのあたりから風向きが変わり、ドジャースは17年から20年の短縮シーズンを除く6年間に5度も100勝以上をマーク。22年には球団史上最多の111勝を記録したにもかかわらず、100勝以上したシーズンはいずれも世界一を逃しています。それは必ずしもドジャースだけに限りません。
21~23年にメジャーで、のべ10チームが100勝以上をマーク。そのうちワールドシリーズに出場し、世界一に輝いたのは22年のアストロズだけ。それ以外はリーグ優勝決定シリーズに進出したのも1チームだけで、後は全てワイルドカードシリーズか地区シリーズであっけなく敗退しています。
とりわけ、23年はブレーブス104勝、オリオールズ101勝、ドジャース100勝と、それぞれ圧倒的な強さで地区優勝した3チームがそろって地区シリーズで敗退。それもブレーブスが辛うじて1勝した以外はオリオールズ、ドジャースとも3連敗のストレート負け。全くの番狂わせとなりました。
それもあってか、24年は10年ぶりに100勝以上のチームがなく、昨年も2年続けて100勝以上したチームが1つも出ませんでした。それまで年平均2.75チームが100勝以上していただけに、明らかにペナントレースの戦い方が変わってきたように思えます。
実際にドジャースは24年が98勝、昨年が93勝だったにもかかわらず、終わってみれば球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇。今年もペナントレースを独走で地区優勝しましたが、最終的に100勝するかしないか微妙な状況になってきました。
いずれにせよペナントレースは最後まで全力で戦い抜いて100勝するより、世界一までの長く険しい道のりを見据えて、余力を残して勝つことが大事になってきました。そこでポストシーズンに向けて現在負傷者リスト入りの大谷翔平投手をはじめ、各選手が万全の状態で臨むことを期待したいと思います。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)
