
<西武3-3日本ハム>◇12日◇ベルーナドーム
西武篠原響投手(19)が延長10回に登板。1回無失点で今季28個目のホールドが付いた。9月20日に20歳になる右腕は、まだ19歳。目標とするドジャース山本由伸投手(28)がオリックス時代に樹立した「10代での通算ホールド数27」を超えた。NPB歴代最多となる。
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西武篠原はなぜ19歳で、なぜ高校(福井工大福井)時代は背番号10だったのに、これほどの球を投げるのか。本人は「引退してからの夏休みは遊んでました」と正直に話す。よくあるのは、上のレベルでもしっかりと対応できるように夏休みも継続して練習する、という話。ただ篠原は地元の名古屋で「友達とずっと遊んでました」。9月に福井の学校に戻ってからも「先生に練習しろって言われてから練習しました」とのんびり。「案外、その野球を忘れて休んだ期間が良かったのかもしれないですね」と回想する。
篠原の推測はあながち、的外れではなさそうだ。西武の若手育成のキーワードの1つに“超回復”がある。休養することで、筋力などが元の水準より高く回復する現象を指す。篠原と同期の冨士も入団後の春にケガで一度休んだ後、急成長で支配下登録に至った。広池本部長は「全員には当てはまらないですが、そういうタイプもいるので育成プログラムに生かしたいです」と話す。いわば、人気漫画「ドラゴンボール」の「サイヤ人は死の淵から生還するとさらに強くなる」のような原理だ。スーパーな存在となる未来が見えてきた。【金子真仁】
◆篠原響(しのはら・ひびき)2006年(平18)9月20日、名古屋市生まれ。中学時代は愛知尾州ボーイズ所属。卒業後は福井工大福井へ進学。1年春からベンチ入りし、3年春から主力。3年夏の県大会は準々決勝敗退。甲子園出場はなし。24年ドラフト5位で西武入り。25年9月7日ロッテ戦でプロ初登板。同年は2軍で8勝を挙げ、イースタン・リーグ優秀選手賞を受賞した。178センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸700万円。
