
<オリックス0-2西武>◇8日◇京セラドーム大阪
西武岸潤一郎外野手(29)が途中出場から4安打するという異例の活躍を見せた。
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かつて“消えた天才”と呼ばれた男はやはり、潜むのがうまい。岸は1回裏にキャッチボールを始め、2回裏から途中出場した。桑原将志外野手(33)が右ふくらはぎを痛めたからだ。
「あのタイミングで準備してないですよ」なんて言いつつ、元・消えた天才は突然グラウンドに姿を見せ、その後4打席連続でシングルヒットを打った。「たまたま」と言いながら全部打つ。途中出場からの4安打は21年6月8日阪神戦での日本ハム浅間以来ながら、ここ10年間でも球界でほとんど事例はない。4残塁もいじられ役の岸らしいが、本当はしっかり活躍へ備えている。
明徳義塾で甲子園を騒がせ、大学を中退した。「うーん、自分が大人じゃなかった部分もあるので」が理由だ。兵庫・尼崎出身。活力が戻ったきっかけがある。「地元で大衆演劇、見に行ってました。最初のうちは1人でずっと。周りのお客さんはおっちゃん、おばちゃんばっかり」。未知の刺激で感性を高めたことも、こうして縁の下の力持ち役に生きている。桑原は離脱が決まり、長谷川も感染症特例で抹消。憧れ続けた栗山もバットを置いた。苦境を救うのは「KJ」こと岸潤一郎だ。【金子真仁】
