
台湾で開催中の「第14回BFA U18アジア野球選手権」では、日本など8カ国がアジアの頂点を争い熱戦を繰り広げている。このうち1次グループA組のシンガポールとB組のスリランカには、日本人の指導者がいる。どんなきっかけがあって、国を代表して戦う選手たちをサポートすることになったのかを聞いた。【平山連】
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スリランカ代表の古谷拓斗コーチ(29)は国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として今年5月から派遣され、初戦のフィリピン戦からベンチ入りした。日本戦前には「日本のトップレベルの高校生たちと一緒に試合をするのはめったにないチャンスで、本当にとても幸せなこと」と喜びをかみしめていた。
青年海外協力隊に応募したきっかけは、大好きな野球を通じて教育分野に携わりたかったからだ。大学まで投手としてプレーするなど、心も体も野球に育ててもらった。「野球をやっていたからこそ多くの人に出会うことができて、自分の道を開いてくれた。今度は自分がコーディネーターというか、未来を開くことができるように関わっていきたい」と思い、岩手のNPO法人での教育関係の仕事を経て青年海外協力隊に応募した。
スリランカでの野球指導は一筋縄ではいかない。日本との環境差は歴然だった。「野球をやりたくてもグローブがないから思うように練習ができない。木製バットも折れたらもう練習ができないので、普段の練習では工夫しながら折れないように使っています。(打撃投手をする際には)速いボールを投げたいんですけど、バットが折れないように少し抑えながら投げたりとかもありますね」。
さまざまな支えがあって、母国を代表して戦えている。「野球がうまくなるとかだけじゃなくて、あいさつや道具を大切にすることを学べるのも野球の良さ。姿勢の部分もちゃんと育てていかないといけない」と引き締めた。
