
<ドジャース6-3レッズ>◇7日(日本時間8日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)7日(日本時間8日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が今季中の投手復帰を断念し、打者専念でポストシーズン(PS)に臨むことを明かした。レッズ戦に「1番DH」で5試合ぶりに復帰し、3打数無安打1四球。左ひざと右上腕二頭筋は万全ではない状態が続いており、球団の方針に従うこととなった。試合後、二刀流断念への経緯、患部の症状、打撃の状態など、現状の心境を語った。
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大谷は終始、落ち着いた表情で言葉を並べた。投手復帰は断念。「ほとんどの確率で(復帰登板は)ないとは思うので、バッティングの方に集中したい」と自ら口にした。4年ぶりに二刀流でシーズン完走を目指したが、かなわなかった。「残念でもありますし、そこも含めて今年1年間の反省点かなと思うので。それが来年にしっかりとつながってくれればいい」と、現実を受け止めつつ、前向きな未来へと目を向けた。
6月以降、左ひざと右上腕二頭筋の違和感を抱えながら打者出場を続け、投手調整も行ってきた。「良くなったり、悪くなったりみたいな感じだった」。強い意志だけでは決められない。球団方針を踏まえ、チームにとっての最善を選択する必要もある。「どこかで見切りというか、行けるか行けないかの判断も含めて、投げてみて、調整してみて、ライブBP(実戦想定の投球練習)もやってみて、強度が上がれば、反動がやっぱり返ってくるっていうところではあった」。トライし、あらゆる可能性にかける不屈の二刀流。一進一退の状況で自らの体と向き合う日々が続いていた。
状態悪化のリスクは承知の上でもあった。結果的に2度、リハビリで後退。だが、突き進んだ道を悔いることはない。「投球の方で戦力になるなら、そこに向けてイニングをこなしていく9月だったとは思うので。勝負をかけるタイミングがあったとは思いますし、万全の状態で投げられる感じではないところでストップがかかってるので。適切なタイミングで勝負をかけれたのかなと」。ギリギリまで可能性を探り、二刀流の断念に至った。
投手大谷が不在でも、先発陣が豊富なチーム事情は理解している。「無理をしてバッティングで出れないってことが一番嫌だという上(球団首脳陣)の判断だったと思うので、そこには従いたい」と冷静に話した。一方で、この日も2三振を含む3打席凡退。本塁打は8月18日を最後に移籍後ワーストを更新する64打席出ていない。現状では打撃面も本調子にはほど遠い。「どこかがおかしいなりに自分の工夫次第でどうにでもなるところはあると思うので、逆に言えば、そういう引き出しの多さを作るチャンス」。逆境から光を見いだし、成長への糧とする。刀は1本となっても、二刀流のメンタリティーは失っていない。
