
<2026フジパンCUP第50回関東U-12サッカー大会in千葉>◇5、6日◇千葉・重兵衛スポーツフィールド中台陸上競技場・球技場◇8人制◇予選リーグ3チーム×8ブロック◇順位トーナメント(予選1位、2位、3位)各1回戦、準決勝、決勝◇予選20分ハーフ、順位トーナメント15分ハーフ
バディ世田谷(東京第3代表)が、初優勝を飾った。トーナメントを勝ち上がり、決勝で川崎フロンターレ(神奈川第2代表)と対戦。前半14分にセットプレーから先制点を挙げると、相手の猛攻に耐えながら追加点も奪い、2-0で完封勝ち。関東1都7県から集った24チームの頂点に立った。3位は鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城第2代表)と東京ヴェルディジュニア(東京第2代表)だった。
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これまでフロンターレには勝てずにいた。決勝を前に、キャプテンマークを巻いた相楽佳世(6年)は「点の取り合いになると思った」という。だが、内容も結果も正反対になった。
前半はボールを持たれる時間も長かったが、シュートに持ち込ませなかった。攻撃に移ればドリブルで仕掛けた石川瞬が言う。「つらかったけど、FWのオレもずっと相手のセンターバックを追っていた。いつもならシュートを3、4本打たれて失点していたけど、全員で守れた」。鋭く相手に寄せて、全員で守り切れていた。
先にシュートを打ったのも、CKを獲得したのもバディ世田谷だった。やり切るプレーを見せた後には、点を取り切った。前半14分、FKを得るともう1人のキャプテンである高田陽仁(6年)がささやいた。「雨だからGKの前、ちょっと滑るところに落とす。こぼれ球を狙って」。約束どおりに蹴られたFKから、相楽が押し込んだ。
フロンターレの反撃にも全員で抗い続け、最後まで走り切った。終了間際の後半14分、GK福井道登(6年)がボールを持つと、全員が前線へ一斉に走り出す。最後には石川が切り返しから追加点を決め、勝利をぐっと引き寄せた。
大会を通じて無失点で、栄光をつかみ取った。三浦雄介監督は「最後まで戦って、走って、粘り強くやってくれた結果が優勝という形になった。選手たちを褒めてあげたい」と、歴史を築いた教え子たちを労った。
3位 鹿島アントラーズつくばジュニア
春の全国覇者は、ベスト4で力尽きた。試合序盤から川崎フロンターレに主導権を握られ6失点。「諦めてはいなかった」という永田龍樹(6年)のゴールで1点を返したが、5月の全国小学生選抜に続くビッグタイトル獲得はならなかった。那須川将大監督は「うまくいくことばかりではない。自分と向き合って成長しよう」とうなだれる選手たちに再起を促した。
3位 東京ヴェルディ
2大会ぶりの準決勝で前半に先制を許したが、「システムを変更してマンツーマン気味にした」(弦巻健人監督)という後半に巻き返した。それでも押し切れず、岡村昇汰主将(6年)は「技術が足りなかったのが一番の問題。でも難しい準々決勝で勝てたのは良かった」。弦巻監督は、「頑張る、戦う、相手より走るということができてきた。こういう大事な場面でも出せるようになってほしい」とさらなる成長を期待した。
◆北沢豪の目◆
この年代のレベルは上がっているし、特に今年はW杯の影響が大きいと思う。試合を見て、世界レベルのイメージが現実的になるからだ。今回も、持っている力を出し切る、ここで勝ち切るという、他国選手のメンタリティーのすごさが見えた。戦略とは別物で、子どもの頃から身につけないといけないものだ。そのためには、ゲームの流れを読み取ることも学ばせないといけないし、流れをつくり出せる選手になれたら素晴らしい。W杯でも肝になる部分だ。そういうことをピッチ内で感じ取り、実践できるようになってほしい。
○…今大会に特別協賛しているフジパングループが、大会会場で「令和8年8月千葉豪雨災害への支援金寄付」と「令和8年熊本地震災害への義援金」の募金活動を行った。
○…大会の模様はテレビ東京で9月22日(火・祝)午前10時5分から、山梨放送で10月3日(土)午前10時30分から放送される。
