
<広島1-3巨人>◇4日◇マツダスタジアム
巨人竹丸和幸投手(24)が地元広島での初凱旋(がいせん)登板で9勝目を挙げた。8月15日中日戦(バンテリンドームナゴヤ)以来、3週間ぶりの1軍登板でも圧巻の投球ぶりだった。
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9年ぶりに帰ってきた思い出の地だった。巨人竹丸にとって、中学3年時の引退試合以来となるマツダスタジアム。当時、わずか数十人の保護者しかいなかったスタンドは、大観衆で埋め尽くされた。「感慨深さはあまりなかったです」と、平常心で臨んだ。
地元ファンや学生時代のチームメートが詰めかけた客席に、幼い頃から自身の投球を見守ってきた両親の姿もあった。プロ入り後は「(見に来て欲しいと)言ったことはないですね」と、自ら誘うことはない。今回も登板決定を事前に察知した父から連絡が届いた。
小学生時代、単身赴任中だった父が応援に訪れるのは月に1度。その一戦はいつもと違った。「怖いじゃないですか。エラーとかすると言われるので。変な緊張感があった」。子どもながらに感じていたプレッシャーが好投を生み、不思議な勝ち運となっていた。
プロの舞台でも、その験の良さは生きている。新人開幕戦勝利に続き、凱旋(がいせん)登板でも両親の前で見事に結果を残した。「今は(緊張感は)ないですよ」と笑いながらも、どこか心地よい力みが球に伝わっていた。「とても投げやすかったです。これからもどんどん(マツダで)投げられるように」。故郷での初白星は、新たな思い出として刻まれた。【北村健龍】
