
<巨人4-3DeNA>◇1日◇京セラドーム大阪
巨人が石塚裕惺内野手(20)の一打でサヨナラ勝ちを決めた。8月末の首位阪神との3連戦で3連敗を喫し、ゲーム差が4・5に開いたばかり。年に1回の京セラドームでの主催興行で3位DeNAを下し、逆襲開始を告げた。
◇ ◇ ◇
少し肌寒い2月の宮崎。全体練習を終えた巨人石塚は、決まって室内練習場へ向かった。「疲れているとか言ってられないので」。1日8時間強、みっちり取り組んだ後でも関係ない。2年目で初の1軍キャンプに抜てき。次世代のスター候補は多くを語らずとも、ひしひしと感じる期待を背に、最後まで汗を流した。
開幕は2軍で迎えたが、4月に1軍昇格。プロ初打点をマークした。しかし、直後にけがで離脱。ジャイアンツ球場では、リハビリ期間中も1人でバットを振り込む日々。試合に出られないもどかしさの中でも、やるべきことは変わらなかった。チームスタッフは「さすがに落ち込んだりはしてましたよ。ただ、パワーアップして帰るには何が必要なのか、切り替えてやっていたのは立派」と、その姿勢を認める。20歳という若さでも、今できることに黙々と取り組んだ。
その姿勢に、チームメートも一目置く。昨冬、豪州のウィンターリーグでともに戦った田村とは、毎朝ウェートルームに通った。田村は2学年下の後輩に「当たり前のようにやる。先輩みたいです」と舌を巻く。必要だと思ったことを、当たり前のようにやり抜く。
再び1軍に昇格後も、石塚は目の前の打席に必死だった。ナイター前には、ジャイアンツ球場の室内練習場で1人振り込むことも。それでも「ストイックと思うことはないですよ。一番下手くそなので、一番練習するしかない」。プロ2年目の若武者が、シーズン終盤の優勝争いで存在感を見せつけている。【北村健龍】
◆石塚裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年(平18)4月6日、千葉県生まれ。小学時代は勝田ハニーズ、中学時代は佐倉シニア所属。花咲徳栄に進学し、1年秋から主力。3年夏に甲子園出場。U18日本代表では4番を務めた。高校通算26本塁打。24年ドラフト1位で巨人入り。25年9月14日DeNA戦でプロ初出場。182センチ、94キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1230万円。憧れの選手は坂本勇人。
