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【こんな人】オリックス宮国凌空の原点に家族の絆…中学で衝突したスパルタ父を泣いて喜ばせた男


【写真】オリックス対ロッテ 1軍に合流し、キャッチボールするオリックス宮国凌空(撮影・西尾就之)

<オリックス-ロッテ>◇5日◇京セラドーム大阪

オリックス育成の宮国凌空投手(20)が5日、支配下登録契約を球団と結んだ。背番号は65。年俸は500万円(推定)。同投手はこの日の試合前練習から1軍に合流した。

     ◇     ◇     ◇

支配下登録を果たしたオリックス宮国は中学卒業まで沖縄・宜野湾市で育ち、東邦(愛知)に進学している。家族に野球経験者がいない中、小学校低学年で野球を始めると、陸上選手だった父修さんから勝負の厳しさを教えられた。

「家にいるのがいやだったんです」。聞けば、「家にいたら『練習しろ』『結果を出せるのか』とお父さんに言われるんです。(父は)負けている姿を見たくなかったと思うんですよ。負けたら、試合の帰りの車内でも説教をされるので(笑い)」

家を閉め出される日もあったという。そんなときに決まって向かったのが地元の「宜野湾バッティングセンター」だった。

「投手だけどバッティングが好きで、バッティングセンターが閉まるまでずっといて。毎日行っていたんですけど、(施設の人のご厚意で)無料でやらせてもらっていましたね。予定がない日は友達と公園で野球漬けの日もありました」

たっぷり練習を終えて、自宅の前で玄関が開くのを待っていると、母やきょうだいが戸を開けて、右腕の帰宅を待ってくれていた。

「お父さんは厳しいですし、お母さんは自分の帰りが夜遅くでも晩ご飯を作ってくれていました。原動力といったら、もう家族ですね」

中学時代に厳しい父に鍛えられた、選手としての心構え。「でも、いやじゃなかったんです。まじで見返したろうって(笑い)。高校(2年秋の東海大会)で優勝した時、(3年春センバツ出場の)甲子園を決めた時は、泣いて喜んでくれたんです。やっと喜ばせられたなと思いました」

晴れて背番号65を手にした20歳。家族や支えてくれた人に、夢の1軍で感謝を込めて腕を振っていく。【中島麗】

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