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【佐々木主浩】調子が悪くても崩れないのが大谷翔平 疲れがある中96球を投げたのが一番の収穫


【写真】ブルージェイズ対ドジャース 力投するドジャース先発大谷(撮影・垰建太)

<ブルージェイズ4-3ドジャース>◇8日(日本時間9日)◇ロジャースセンター

ドジャース大谷翔平投手(31)自身が出来は良くなかったと振り返ったように、コントロールがこれだけ悪くて、6回を1失点に抑えるのだから、さすがだ。前回登板のガーディアンズ戦で効果的だったカーブでなかなかストライクが取れず、どのボールを中心に投げようかという中で真っすぐ、スイーパー、ツーシームをうまく使った。調子が悪い中でも、軸にできるボールがあるのは大谷の強みだ。

真っすぐを引っかける場面が多く見られたが、ちょっとしたタイミングのズレだろう。この日は動きがコンパクトになり、体重移動や重心移動が少なくなるセットポジションの方が良く見えた。大谷の場合は二刀流での調整で、他の投手ほど投球練習もできないだろうし、チェックポイントを改善する時間も多くは取れないだろうが、それでもこれだけ投げられるのだから、レベルが違う。

ファンの方は見慣れたかもしれないが、メジャーで新しいマウンドに上がった時に、ユニホームが汚れてるピッチャーはそうはいない。開幕から投打の二刀流でグラウンドに立ち続け、今回はビジター6連戦で移動の疲れも相当ある中、96球を投げられたことが一番の収穫。いろんな張りも出てきて、体はしんどいだろうが、今回の登板で見えた課題をどう修正してくるかが楽しみだ。

注目されたブルージェイズ岡本との初対戦は、3打席ともに先輩の大谷の貫禄勝ちだった。岡本に外角のスイーパーを強く意識させながら、1打席目は161キロの真っすぐで空振り三振、2、3打席目は内角へのツーシームで押し込み、内野フライを打たせた。岡本に自分のスイング、バッティングを全くさせず、完璧に抑え込んだ。

この日は、初球のボール判定に捕手のスミスがABSチャレンジ(通称ロボット審判)を要求した。判定は覆らなかったが、個人的にはこのシステムは賛成。審判にも間違いはあるだろうし、大事な1球でのストライク、ボールは試合を決めることもあるので、ピッチャーとしては歓迎する声が多いのではないだろうか。(日刊スポーツ評論家)

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