
日本相撲協会は9日、伊勢ケ浜部屋の伊勢ケ浜親方(34=元横綱照ノ富士)が弟子の伯乃富士に対して暴力を振るった問題で処分を発表した。
伊勢ケ浜親方には委員待遇から年寄への2階級降格と報酬10%減額(3カ月間)が科された。知人女性に不適切行為を行ったことが発覚した伯乃富士には、理事長による厳重注意にとどめた。
コンプライアンス委員会からの答申案を受けて、理事会で検討して処分が決まった。広報部長を務める藤島親方(元大関武双山)は「今までの事例と照らし合わせた。特に反対はなかった」と明かした。
直近では、24年2月に幕内北青鵬による弟弟子2人に対する暴力行為が発覚し、引退した事案がある。宮城野親方(元横綱白鵬)は監督責任を問われ、2階級降格などの処分を受け、部屋は閉鎖、同4月に師弟ともに伊勢ケ浜部屋に転籍する処分を受けた。
今回、伊勢ケ浜親方は2階級降格と減俸の処分となったものの、師匠は交代せずに継続する。藤島親方は「前宮城部屋の時は、暴力が発覚してから報告をしなかった。見過ごしていたために、長期間にわたってそういうことが続いてしまった。そういう点が今回とは違う」と説明。暴力行為は常習性がなかったことと、自ら申告したことなどが考慮された。
