
日本相撲協会は9日、伊勢ケ浜部屋の伊勢ケ浜親方(34=元横綱照ノ富士)が弟子の伯乃富士に対して暴力を振るった問題で処分を発表した。
伊勢ケ浜親方には委員待遇から年寄への2階級降格と報酬10%減額(3カ月間)が科された。コンプライアンス委員会からの答申案を受けて、理事会で検討して処分が決まった。
広報部長を務める藤島親方(元大関武双山)は「ここが妥当じゃないかという意見があった。今までの事例と照らし合わせた。特に反対はなかった」と明かした。
親方による弟子への暴行事案としては、20年7月に中川親方(元幕内旭里)が弟子に日常的に暴力を振るったとして中川部屋は閉鎖となった事例がある。
親方は委員から平年寄へ2階級の降格処分となり、所属力士らは他の部屋に移籍した。
今回、伊勢ケ浜親方は2階級降格と減俸の処分となったものの、師匠は交代せずに継続する。
藤島親方は「中川部屋の場合は、約1年間ぐらい、長期的にわたって暴力と暴言が複数回続いた。それも本人の申告ではなかった。どういう理由があっても暴力は絶対ダメだが、今回は本人がすぐに報告して、真摯(しんし)に反省している。一過性のものであるというところが中川部屋とは違う」と説明した。
今回は暴力行為は常習性がなかったことと、自ら申告したことなどが考慮された。
