
日本相撲協会は9日、都内で臨時理事会を開き、弟子の前頭伯乃富士に暴力を振るった伊勢ケ浜親方(34=元横綱照ノ富士)の処分を「降格」と決めた。「委員待遇年寄」から「年寄」に降格し、3カ月の報酬10%減額となる。
伊勢ケ浜親方は伯乃富士、事情を知る前頭錦富士とともに2月末に協会の聴取を受けた。暴力行為を認め、3月の春場所は休場措置を取られ、15日間会場に来ることはなかった。コンプライアンス委員会が調査し協会に答申した処分案をもとに、理事会で検討して正式に処分が決定した。
角界の主な暴力による不祥事
▼07年6月 時津風部屋で、17歳の力士が時津風親方(元小結双津竜、故人)と兄弟子3人に暴行されて死亡。後に親方の実刑判決と3人の有罪判決が確定
▼10年1月 元横綱朝青龍が知人の男性に暴行し、責任を取る形で引退した。同7月に傷害容疑で書類送検され、後に起訴猶予処分となった
▼16年3月 マネジャーの男性を金属バットで殴った、として傷害罪に問われた元熊ケ谷親方(元十両金親)に有罪判決
▼17年10月 横綱日馬富士が巡業で平幕貴ノ岩に暴行。九州場所中に判明し、日馬富士は事件の責任を取って同11月に引退。退職した。貴ノ岩も18年12月に付け人に暴行し、引退した
▼19年9月 十両貴ノ富士が付け人に暴力を振るったことが発覚。前年18年も春場所で付け人に暴行し、夏場所の出場停止処分を受けた中で2度目の不祥事だった。理事会では自首引退を促すことが決議され、貴ノ富士は不服として法廷闘争の構えも見せていたが、最終的には引退届を提出
▼20年7月 中川親方(元幕内旭里)が弟子に日常的に暴力を振るったとして中川部屋は閉鎖となった。親方は委員から平年寄へ2階級の降格処分となり、所属力士らは他の部屋に移籍した
▼24年2月 幕内北青鵬による弟弟子2人に対する暴力行為が発覚し、引退した。宮城野親方(元横綱白鵬)は監督責任を問われ、2階級降格などの処分を受け、部屋は閉鎖、同4月に師弟ともに伊勢ケ浜部屋に転籍していた
(肩書、年齢は当時)
