
映画「余命1年のシングルマザー~天才相撲少年への遺言~」が、11日に福岡・キノシネマ天神で上映される。3月13日から始まったTBSドキュメンタリー映画祭2026で上映されてきた作品の1つで、今回が最終回になる。
鹿児島・徳之島で生まれ、小学生のころから全国で活躍してきた相撲少年の豊田倫之亮(りんのすけ)さんと、シングルマザーの母・住英(すみえ)さんの物語。「横綱になってでっかい家を建てて、オカンと一緒に暮らす」と夢見た倫之亮さんは、12歳で千葉の強豪クラブ・柏相撲少年団へ相撲留学した。しかし、住英さんは大腸がんを患い、余命1年の宣告を受けた。
この映画はドキュメンタリー番組「バース・デイ」から生まれた作品。もともと5年前から取材していた林将也監督は、余命宣告を受けた住英さんから「子供と生きた証しをカメラに残してほしい」と頼まれたという。林監督は「今後、こういう仕事と出会うことはないと思います。カメラ回しながら泣くことが何回もありましたが、お母さんの遺言を胸に撮り切りました」と話す。
住英さんは昨年6月6日に死去。倫之亮さんは現在、高校相撲の強豪、鳥取城北高に在籍し、4月から3年生になった。将来の角界入りを視野に相撲部で練習に励んでいる。
林監督は「相撲を通して育んだ親子の絆。今、生きることが息苦しくなっている方にも見ていただきたい。勇気づけられ、明日も頑張ろうと思っていただけると思います」と話している。
