
<ソフトバンク6-8西武>◇7日◇みずほペイペイドーム
“和製ブリブリ”がついに花開いた。西武仲三(なかみ)優太外野手(23)が待望のプロ初本塁打を放った。
初めてのペイペイドーム。試合前には「あのあたり何メートルくらいですかね?」と右翼席の中段を見ていた。「125とか130メートルくらい、ですかね?」。そこよりは少し下だったものの、120メートルを優に超える打球がスタンドインした。
それまで連続三振で迎えた5回1死二塁、ソフトバンク大関の初球スライダーを捉えた。「反応でした」。そして打った瞬間の確信弾。「100%、気持ちで行きました。最高の形で1安打できて良かったです」とかみしめながらダイヤモンドを走った。
西口文也監督(53)は昨オフ、「ブリブリ振れる選手を」と願い、カナリオを獲得した。仲三もその記事を読んでいた。「僕もブリブリ行っちゃいます!」と自主トレで高らかに宣言した。ようやくその始まりの日がやって来た。
まさにブリブリの強烈スイングで、2軍での本塁打は打球速度が時速170キロを超えていた。135メートルほどの特大弾を放ったことも。1軍昇格時に本塁打について問われると「もうちょっと待ってください。桜が枯れるまで。枯れるまでには打ちたいと思います」と風流なコメントをした。ファンからは「(桜が)散るまで、では?」と的確な指摘もあったが、ひと振りで西武ファンの笑顔を満開に。「自分で言ったことなので」と頼もしく有言実行をなしとげた。
5日の試合で3三振し、この日は「左対左」になっても、仲三は4番打者で起用された。この先もしばらくは。指揮官は「なんとか大きく育ってほしい意味も込めて。和製大砲(の台頭)はやっぱり期待するところなので」。打破のシンボルとなれるか。ブリブリ振りまくる。【金子真仁】
