
野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週の勝負に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。平石洋介氏(39=日刊スポーツ客員評論家)は、パ各チームの滑り出しをチェック。
----◇--◇---- 開幕3カードを終え、まず感じたのは、やはり今季もソフトバンクと日本ハムが優勝争いの軸になるということだ。直接対決となった開幕カードはソフトバンクが3連勝したが、いずれも紙一重の勝負。昨季の続きを見ているようだった。
ソフトバンクは選手が野球をよく知っている。技術だけでなく、全員が練習からいい動きをしている。中村、今宮といったベテランも、走塁練習でも決して手を抜かない。唯一の不安点を挙げれば後ろの投手。右肘を手術した藤井が今季不在で、WBCに出場して調整が難しかった松本裕は本調子ではない。ヘルナンデスも投げてみないと分からない。ただ、木村光を始め成長を見せる投手もおり、誰が出てくるか楽しみだ。
日本ハムもソフトバンク同様、いい入りをしたと思う。3連敗スタートだったが、野手は多くの選手が開幕カードから安打を放ち、個々の成長を感じさせた。2カード目で勝ち越すと、さらに4連勝で貯金1としたのもうなずける。
お互い「ここには負けない」「絶対に優勝する」という強い気持ちが伝わってくる開幕カードだった。その両チームが今週末に早くも再戦する。日程の偏りはどうかと思うが、楽しみではある。順番通りなら、ソフトバンク上沢、日本ハム伊藤の両開幕投手がまた投げ合うことになるが、今回は土日の2連戦。状態などを考え、開幕ローテーションの投手を1人、飛ばすことができる。それによって、上沢、伊藤の登板日がずれることもあり得る。両監督の判断にも注目したい。
楽天、ロッテは粘りながら戦えている。オリックスは日本ハムに3連敗したとはいえ、まあまあではないか。気になるのは西武だ。とにかく打線に元気がない。チーム打率2割9厘、3本塁打、18得点と両リーグ最低の数字が並ぶ。同じく最低の得点圏打率に至っては、わずか1割2分9厘。トップの日本ハム(3割1分3厘)の半分にも満たない。今週は首位ソフトバンクとの対戦から始まるだけに、踏ん張りどころだ。
こういう時こそ、攻撃は、もう少し動かしていい。エンドランや奇襲を仕掛けるなど、点を取るアイデアを出していってはどうだろう。リリーフ陣には篠原やルーキーの岩城といったイキのいい若手が出てきた。攻撃力さえ上向けば、十分巻き返せる。(日刊スポーツ評論家)
