
3日で開幕まで100日のFIFAワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会。出場権を得ているイランは開催国の米国などから攻撃を受け、大会ボイコットも取り沙汰される。W杯1次リーグ3試合は米国内で組まれているが、複数の報道によるとイラン・サッカー連盟のメヘディ・タジ会長は「W杯を楽しみに待つことは難しい」と不参加の可能性を示唆した。
W杯に不参加となれば、少なくても1050万ドル(約16億3000万円)を失うことになる。参加チームには準備費用として150万ドル。イランは過去6度の出場全て1次リーグ敗退に終わっているが、今大会は1次リーグ敗退でも賞金900万ドルを得られる。
賞金総額は6億5500万ドル(約1015億2500万円)。前回の2022年カタール大会は総額4億4000万ドルだった。優勝賞金は前回から800万ドル増の5000万ドル(約77億5000万円)。準優勝は3300万ドル、ベスト8は1900万ドルとなっている。
参加を辞退すれば、イラン・サッカー連盟は国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受ける可能性もある。AP通信によると、大会の30日前までに棄権した場合は少なくとも32万1000ドル、キックオフの1カ月前に棄権を決めた場合は64万2000ドルの罰金が科され、2030年のW杯予選からも除外されることになるという。
FIFAのW杯規則では「FIFAは独自の裁量で問題を決定し、必要と判断されるあらゆる措置を講ずるものとする」とされている。さらに「問題の参加加盟協会を別の協会と置き換えることを決定する場合がある」とも記されている。
同じ大陸連盟のチームと明記されていないが、代替出場は今月末の大陸間プレーオフ(PO)に出場するイラクか、W杯アジア最終予選でイラクに次ぐ成績だったアラブ首長国連邦(UAE)となる可能性が高い。
スポーツ専門局ESPNによると、対応を迫られるFIFAは2月28日、グラフストロム事務局長が「世界中のあらゆる問題の展開を注視していく。全チームが参加した、安全なW杯開催に焦点を当てている」と話した。
◆過去のW杯の棄権 戦後初のW杯となった1950年ブラジル大会は大戦の影響が色濃く残っていた。ドイツと日本は出場資格停止中だったが、予選から棄権が相次ぎ、出場権を獲得したトルコとスコットランドも不参加となった。代わりにポルトガルとフランスが繰り上がりでの出場を打診されたものの、混乱のため参加を辞退。ちなみにインドも棄権したが、これは、はだしでのプレーを禁止されたため。出場チーム数は16から13に減った。
