
J2モンテディオ山形の相田健太郎社長が、地元紙の山形新聞記者に“恫喝”ともとれる発言をしていたと週刊文春および文春オンラインに報じられ、クラブが言動について「おわび」していた問題で、山形新聞社が2日、反応した。「週刊文春の報道に関する弊社見解」と題した、松田直樹編集局長名の声明を公式ホームページに掲載した。
SNS上で拡散される「山形新聞が音声データを文春に持ち込んだ」との臆測を完全否定。担当記者への誹謗(ひぼう)中傷をやめるようにも呼びかけた。相田社長を巡っては「不適切発言は残念な出来事」とも記した。
全文は次の通り。
2月28日夜の週刊文春電子版における相田健太郎社長の不適切発言に関する報道を受け、現在インターネット上で事実と異なる臆測や弊社記者に対する誹謗(ひぼう)中傷が広がっております。弊社の正確な立場をご説明いたします
第一に、SNS等で「山形新聞が意図的に文春へ情報を持ち込み、リークした」という根拠のない言説が流布しておりますが、弊社から文春へ音声データやその他の情報を提供した事実は一切ございません。
取材源や取材過程、内容をみだりに外部に漏らすことは、報道機関の倫理に著しく反する行為であり、文春側から弊社への取材に対しても、情報秘匿の厳格な原則にのっとり「一切答えられない」と回答しております。
第二に、特定の記者が独断で不適切な取材をしたかのような誤解が生じておりますが、これも事実ではありません。新スタジアム建設に関する報道は、複数記者が組織として一体となって取り組んできたものです。電話取材も、記者の個人的な判断によるものではなく、すべて社の明確な指示に基づいて遂行した正当な業務です。
第三に、事実無根の臆測に基づき、弊社所属の記者個人を特定して誹謗中傷する事態が散見されております。会社の指示に従い正当な取材活動を行った記者への不当な攻撃は、個人の尊厳を傷つける行為であるばかりではなく、報道の自由も脅かす危険性があり、弊社として決して容認できるものではありません。現時点での投稿は誤解に基づくものと認識しており、直ちに法的措置を講じることは見送りますが、今後は誹謗中傷をやめてください。
なお、当該記者の4月付の異動は以前より決定していた定期人事であり、本件に対する懲罰やクラブからの出禁措置といった事実は一切ございません。
相田社長の不適切発言は残念な出来事でした。ただ、今回の件で新スタジアム建設の機運が冷え込むことはあってはならないと考えております。弊社は今後も地元紙としての誇りと責任を持ち、報道を通してモンテディオ山形を全力で後押ししてまいります。
山形新聞社編集局長 松田直樹
この声明に先駆けて2月28日、J2山形は文春報道について声明を出して謝罪した。文春報道を受け「弊社代表取締役社長に関する記事が掲載されました。今回の報道により、モンテディオ山形に関わる全ての皆さまに多大なるご心配をおかけいたしましたこと、心より深くおわび申し上げます」と謝罪。「当該記事に記載された取材対応時の言動につきまして、真意とは異なる誤解を招く表現があったことは事実であり、弊社として重く受け止めております」と認め、再発防止に努めることを約束していた。
