
<ドラフト候補紹介3~社会人編~>
新春ドラフト候補企画第3回は社会人編。三菱重工East・印出太一捕手(23=早大)は大学時代に指名漏れを味わった悔しさを糧に、レベルアップを期す。最速151キロ右腕のパナソニック・柿本晟弥投手(23=東洋大)は急成長を遂げ、勝負の2年目に挑む。
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三菱重工East・印出の目指す姿は「打てる捕手」ではない。「たとえ打てたとしても、キャッチャーとしての実力がなければ評価されないと思っています。まずはキャッチャーとしてしっかり守れた上で、なおかつ打てることが大事」。入社以来、ずっと抱いてきた考えは一切ブレることはない。
早大時代の苦い経験が、課題を突きつけた。4年時は主将を務めながら、正捕手と不動の4番として出場。24年春のリーグ戦では打率3割7分5厘、2本塁打、リーグトップの17打点を記録。同秋も打率3割6分と好成績を残し2季連続ベストナイン。申し分ない活躍を見せながら、迎えた秋のドラフトでは指名はかからなかった。「プロに行くために自分に必要なことは何か」と考え、社会人では持ち味の攻撃面より、守備面への比重を高めることにつながった。
「チームに入った直後に安田コーチから『バッティングより守備やな』と言われて、キャッチングから、スローイングでも基礎から見直してきました。無駄な動きをどんどん削っていく感じで、筋力トレーニングにも力を入れてました。個人練習は今も守備8、打撃2ぐらいのイメージでしています」。1年目は一塁手が主だったが、ドラフト解禁の2年目は本職にこだわる。レギュラー奪取すれば、狭き門とされるNPB入りは自然と見えてくる。
中京大中京(愛知)では高橋宏斗(現中日)とバッテリーを組んだ。早大同期に吉納翼(楽天)山県秀(日本ハム)。さらに1年下の伊藤樹が昨秋、楽天2位で指名を受けた。一足先にプロに進んだ盟友たちを追いかけ「(NPBに)入るだけではなくて、入った後に活躍するために社会人野球という舞台で実力に見合った数字を示したい」と決意した。【平山連】
◆印出太一(いんで・たいち)2002年(平14)5月15日、名古屋市生まれ。ファイアボーイズで野球を始め、東海中央ボーイズではボーイズ日本代表に選ばれ米国での世界少年野球大会優勝。中京大中京(愛知)では2年秋に明治神宮大会優勝、早大では4年春秋とリーグ戦優勝。趣味は釣り。好きな捕手は城島健司、小林誠司。185センチ、91キロ。右投げ右打ち。
