西武は5日、メジャー移籍を目指す高橋光成投手（28）のポスティングシステムの使用を容認し、手続きを開始すると発表した。広池浩司球団本部長（52）は「準備ができてタイミングを見計らって」と今後の手続きについて言及した。
昨季は高橋が0勝に終わったこともあり「来年このチームで優勝したい」との思いから残留を決断。ただ今回は球団決定に「挑戦を後押しいただき、本当に感謝しています。決断が間違っていなかったと思えるように、精いっぱい頑張りたいと思います」と感謝。国内FA権も行使せず、米挑戦を最優先とする。
この先は市場の動きが注目される。今季終盤にもエンゼルスなどが登板を視察したが、複数のメジャー関係者によると米国のFA市場では高橋への動向は遅めになることが決定的。起用を問わず、まずはメジャー契約を最優先に考える高橋自身も「そこは覚悟しています」と話すなど、来季所属先の決定が年明けに持ち越される可能性がある。
一方で同じく同システムでのメジャー挑戦を希望する今井達也投手（27）についてはこの日までに球団発表はなし。2人合計で今季は310イニング超を投げる中心戦力で、球団も慎重に交渉を進めている。広池本部長は「方向性はある程度決まり、あとは最後の調整というかそういうところ」と状況を説明。「まだ市場が動いていないので」と決定の遅れを説明しつつ「今度また本人と話し、そこで結論は出ます」とした。
