ソフトバンク柳町達外野手（28）が5日、首位打者獲得に照準を合わせ、来季の打率3割超えを誓った。
「今年は2位だったので、来年は首位打者を取れるように。やっぱり（打率）3割を超えてかないと取れないと思うので」
来季目標は明確だ。今季は自己最多の131試合に出場。開幕2軍スタートから一転、プロ6年目でレギュラーの地位を築いた。出塁率3割8分4厘でキャリア初めて最高出塁率のタイトルも獲得。充実した1年も、ふつふつと湧き上がってくる感情があった。
「めっちゃ悔しいです…。できればほんとに取りたかった」
あと1歩だった。自身初の規定打席に到達し、打率2割9分2厘はリーグ2位。牧原大との首位打者争いも、最終盤に突き放された。シーズン中は「目の前のことだったり、優勝だったり。いろんなことが目標としてあったので。数字とかにこだわらなかったんですけど」。ただ、オフの期間に突入し「今、思い返すと取りたかったなって。こんなチャンスあったんだ」。一抹の悔いが残るからこそ、大台到達でパ打者の頂点を見据えた。
慢心はない。「若い選手も死に物狂いできますし。みんなガチンコ勝負になると思う。勝ち抜けるようにやるしかない」。立ち位置は確約されていない。1度手にしたポジションを、一からまたつかみにいく覚悟でいる。
この日は私用で、本拠地のみずほペイペイドームを訪れた。今月中旬から本格始動する予定。「体づくりがメインかなと思う。本格的に打つのは1月に入ってから」とプランを描いた。さらなる飛躍を期す26年へ、着々と準備を進めていく。【佐藤究】
