
侍ジャパンでクローザーを狙う中日松山晋也投手(25)が5日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(15、16日、東京ドーム)の侍ジャパン強化合宿参加のため宮崎へ出発した。
ナゴヤ球場では今大会で使用するメジャー球を使用して準備してきた。縫い目の山が浅く滑りやすいため、得意のフォークもいつも以上に落ちる。今季は最速159キロの直球とフォークのほぼ2球種だったが、カットボールも磨きをかけてきた。
10月29日のシート打撃でも山浅龍之介捕手(21)の初球にカットボールを投げ1球で二ゴロに仕留めた。受けた石伊雄太捕手(25)は「今のはしっかり曲がった」と絶賛。左打者の山浅も「あっ、遅いなって思ったら、内側へ食い込んできました」と驚いた。遅いと言っても150キロ弱の速度で動くだけに、侍ジャパンでも大きな武器となりそうだ。松山も「カットボールはよかったです」と手応え十分。その後もブルペンなどで投げ込んできた。
中日の新守護神として今季セ最多タイの46セーブで巨人ライデル・マルティネス投手(29)と並びセーブ王のタイトルに輝いた。相手から研究される来季に向けても、カットボールが増えたというイメージを植え付けるだけでも効果は大きい。データを駆使する頭脳派クローザーは、WBCや来季の活躍に向け、着々と準備を進めている。
