
西武ドラフト4位の東北福祉大・堀越啓太投手(22)が5日、宮城・仙台市内の同大学で、水沢英樹チーフスカウト補佐、斎藤誠人スカウトから指名あいさつを受けた。
10月25日からは明治神宮大会出場を懸けた東北代表決定戦などもあり、ドラフト会議当日から日にちが空いた。「少しずつ実感が湧いてきました」と緊張した面持ち。出身は埼玉・飯能市。幼少期からファンクラブに入るほどの生粋の西武ファンで、野球を始めたきっかけにもなった。スカウト陣と対面後には当時、在籍していた選手の話などに花を咲かせた。
非公式ながら最速164キロを誇る豪腕。今年1月、ブルペンでの投球を初めて見た斎藤スカウトは「衝撃的なボールを投げるなと。ストレートが速くて、変化のキレも良く、魅力的な選手だなと思いました」。その後、登板する試合を観戦。「将来的に誰も打てない球を投げる選手になる」と確信した。西口文也監督(53)も「チームの柱になってくれる」と期待を寄せているという。
出力だけではなく、スタミナ面も売りの堀越。起用方法にも選択の幅が広がる。斎藤スカウトは「どのポジションでも活躍できる選手だと思いますが、その中でも中継ぎは、どんどん必要になっているので、そこで一番、輝いてもらえると思います」と話した。
堀越が目指すのは新人王。「(球速)160キロというのは1つの目標です」ときっぱり。「(新人王は)誰にでも資格があると思うので、そこを目指してやっていきたいです」と意気込んだ。
