
カブスは3日(日本時間4日)、今永昇太投手(32)との来季から28年までの3年総額5775万ドル(約86億6000万円)の球団オプションを破棄した。今永側も来季年俸1525万ドル(約22億9000万円)の選手オプション破棄し、FAとなった。
今永は23年オフにDeNAからポスティングシステムを利用してカブスに移籍。米1年目は29試合で15勝3敗、防御率2・91をマークしてオールスターに選出され、サイ・ヤング賞投票では5位、新人王投票では4位に入った。
今季も前半戦は6勝3敗、防御率2・65と好投していたが、後半戦では被本塁打が増え最終的に9勝8敗、防御率3・73でシーズンを終えた。
今永がFAとなったことに、地元紙シカゴ・トリビューンは「イマナガがカブスの象徴的存在からFAとなるまでの旅は奇妙な物語」と表現し、地元中継局マーキー・スポーツも「驚くべき決断」、米紙ニューヨーク・ポストは「カブスとの衝撃的な決別によりFAとなった」と伝えた。
MLB公式サイトは「イマナガは昨年、新人として鮮烈なデビューを飾り、その明るい人柄と圧倒的な投球でカブスのファンやチームメートを瞬く間に魅了した。しかし今季は不安定な投球が続き、フロントは彼の今後について最善の道を検討せざるを得なくなった」とリポート。地元紙シカゴ・サンタイムズは、今永の今オフのFA市場での立ち位置について「先発投手市場の上位にくるだろう。トップクラスにはディラン・シース(パドレス)、ランヘル・スアレス(フィリーズ)、フラムバー・バルデス(アストロズ)らが名を連ねている」と分析した。
