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【阪神】熱血藤川監督「右の速球派リリーフの台頭」へ、ルーキー木下里都らに「球児流レッスン」


【写真】報道陣と話しながら球場を移動する阪神藤川監督

虎の将がリーグ連覇と日本一奪回を目指して始動した。阪神藤川球児監督(45)が高知・安芸での秋季キャンプ第1クール最終日の4日、満を持して合流。ブルペンでは1年目右腕の木下里都投手(24)らを直接指導するなど精力的に動いた。今オフのテーマに「右の速球派リリーフの台頭」を掲げており、自ら進化プログラムを発動させた形だ。日本シリーズ敗退から中4日。球児流で底上げをはかり、実りの秋にする。

    ◇   ◇    ◇

来季にかける藤川監督の思いが行動に表れた。ユニホーム姿でブルペンに姿を見せると、来季の戦力候補となる若虎を品定め。1年目から先発で2勝を挙げた早川らを直接指導したあと、熱視線を送ったのは同じ新人の木下だった。マウンド後方に立つと、フォームやボールの軌道をじっくり観察。下半身の使い方を中心に、身振り手振りを交えて熱い指導を展開した。

「もう少しこうした方がいいということ。木下はまだホームベースの上のボールがまだまだ、投手としての強さが出てきてないところがありますから」。24年にKMGホールディングスからドラフト2位で入団した最速157キロ右腕。即戦力の期待が高かったが、今季は11試合登板で1ホールド、防御率3・29に終わった。福岡大1年時に内野手から投手に転向。経験が浅いことも踏まえ、火の玉ストレートを武器にしてきた指揮官が手を差し伸べた。

捕手を務めた嶋村に指示し、ホームベースから2歩下がらせて投球させた。「ベース板(上)の強さが出てくるために、方法論で。それを見て、あと3日、1週間ぐらい見て、彼がどういう風に取り組んでくるかをまた見るというところです」。より下半身を使わないと長い距離は投げられない。大事なことを実感させる球児流レッスンだった。

就任1年目で史上最速リーグ優勝を決めた。だが日本シリーズではソフトバンクに1勝後4連敗し、2年ぶりの日本一を逃した。敗退翌日のオーナー報告会では、来季テーマに「生え抜きの右の速球派リリーフ投手の台頭」を掲げた。右の救援陣は、石井が’50試合連続無失点の日本記録をつくるなど大奮闘したが、最低もう一枚ほしい。その強化ポイントを埋めるべく、今秋のキャンプで原石を磨き、鍛えあげる方針だ。

木下に続き、最速159キロの1年目右腕、工藤にも熱視線を送った。「工藤も球数を投げても球威も落ちなくなってきている。来年の3月に、今年の3月を上回ってくるのかなって見方はしている。椎葉も石黒も含めて」。目の色を変えている候補生たちの名前を挙げ、さらなる奮起を促した。リーグ連覇と日本一奪回へ、指揮官自ら心血を注ぐ秋になる。【伊東大介】

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