
いよいよ来年3月のWBCに向けた最後の準備期間が始まる。侍ジャパンの井端弘和監督(46)が4日、DeNAの球団施設DOCKを訪問した。巨人時代にともにプレーしたDeNA相川亮二新監督(49)にあいさつし、牧秀悟内野手(27)とも会話。打撃や守備練習をじっくり視察した。
「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」(15、16日=東京ドーム)へ向け、5日には強化合宿の地、宮崎にたつ。DeNAから唯一選出した侍常連の牧について、井端監督は「当然主力として期待していますし、前回(のWBCに)出て優勝を経験してるのは非常に大きい」と、プレー以外の面でも評価する。
NPB選手同士で争う二遊間は、熾烈(しれつ)なアピール合戦が予想される。昨年のプレミア12で一塁を務めた牧だが、今回、井端監督は二塁で起用する方針だ。牧自身も「野球人生1回ですし、選ばれるようにアピールしたいなと思います」と、2大会連続出場へ意欲を見せた。
8月に左手親指の靱帯(じんたい)を手術して長期離脱を強いられた牧。まだ、状態は本調子とはいかない。CSファイナルで敗退後、チームはオフに突入したが「このまま休みをもらったら後悔すると思った」と、志願してみやざきフェニックス・リーグに参加した。いよいよ訪れる侍ジャパンの季節。井端監督は「今が一番いい状態じゃないかと。非常に楽しみにしてます」と、牧のアピールを期待した。【小早川宗一郎】
