
<関東地区大学野球選手権大会:神奈川大4-3創価大>◇準決勝◇4日◇横浜
神奈川大(神奈川大学1位)が劇的な逆転サヨナラ本塁打で4年ぶり9回目の明治神宮大会出場を決めた。
1点ビハインドで迎えた9回、2死二塁。打席の石崎冗二朗外野手(4年=創成館)は「それまでの3打席、すべて凡打で何も試合に貢献できていなくて。最後はどんな球でも打とうと思った」と、高めのスライダーを捉えると、打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。「外野の頭を越えてくれ、と思ったんですが…」と、本人も驚きの大学初本塁打が、チームの危機を救った。
チームの声が力をくれた。「打席に入った時、スタンドの声援、ベンチからの声が聞こえたんです」。任せたぞ。4年生が決めよう-。心に響いたチームメートの声で集中力が高まり、バットに力がこもった。「ここで初本塁打が打てたのは、チームメートの声のおかげです」と、感謝した。
石崎は現在4年生で、卒業後は一般企業への就職が決まっており、これが最後の野球になる。「1日でも長く野球をやりたい」。最後は神宮球場で有終の美を飾る。
