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「令和の虎」出演の東大・スタンリー翔唯が有言実行の一打で勝利に貢献 司法試験合格なるか


【写真】立大対東大、4回裏東大2死、スタンリーは右前安打を放つ

<東京6大学野球秋季フレッシュトーナメント:東大9-8立大>◇Bブロック◇4日◇神宮

東大のスタンリー翔唯内野手(かい、2年=早実)が、来年の東京6大学リーグ戦から導入されるDHに名乗りを上げる快音を響かせた。

「4番DH」でスタメン出場し、5点ビハインドの4回2死だった。初球の直球を狙いうちして右前に運び「1巡目でみんなスライダーを狙ったら、真っすぐにみんな差されていて。スライダーはいいから、真っすぐをみんなで打ちにいこうと方針を立てたらうまくいった」と反撃ののろしを上げた。続く横井春太朗内野手(2年=向陽)が中堅越え二塁打が放つと、178センチ、85キロの体で全力疾走してホームに生還した。

5回に死球で塁に出ると代走を送られて役目を終えたが、周囲からムードメーカーとして慕われる持ち味を全開した。

ベンチで必死に声を張り上げ、仲間たちを鼓舞し続けた。「僕の仕事はこれからずっと応援することと思って、今日は本当に勝ちたかった。みんなで声出すだけでした」。チームは5回に4点を奪って5-5の同点に追いついた。7回には4点を加えて初めてリード。立大に1点差まで詰められたが何とか逃げ切り、今大会初戦で勝利を収め幸先よいスタートに。「本当に心の底からうれしくて、久々に味わえました」。

生まれもさることながら、その経歴が異色さを物語る。中学時代にはTOEICは890点を誇り、既に英検1級を取得している。早実で野球に打ち込み、内部進学で早大政治経済学部へ。早大時代はスポーツ新聞サークル「早稲田スポーツ」に所属するかたわら学業でも秀でた成績を収め、司法試験の予備試験を独学でパスした。野球への思いは捨て切れず神宮の舞台で活躍する日を夢見て、慣れ親しんだ早大を離れ東大受験を志した。

23年12月。YouTubeで配信されている人気番組で、「令和の虎」の姉妹チャンネルに当たる「受験生版Tiger Funding(現・令和の虎Youth)」に出演した。志願者が己の野望をかなえるべくプレゼンして出資を募る番組で、スタンリーは「東大野球部で活躍し大谷翔平を超えたい」を掲げて挑んだ。野球だけではなく総合力で大谷を超えるアピールが実り、虎(=出資者)たちをうならせ見事に完全オールを達成。81万7000円の資金援助を受けた。

同一年度の東大文科三類の受験に合格し、野球部に入部。地道な練習を怠らず着々と打力を磨き、2年秋のフレッシュTで4番に座るほどまで成長を遂げた。

スタンドから視察した大久保裕監督(67)は「コンタクト能力が高く、結構目がいいから選球眼も高い」と高評価し、「夏のオープン戦時はAチームにも入っていたほどですからね。来年から採用されるDH制において、間違いなく候補になってくる」と話した。

スタンリーは「DHはないものと思っています。個人的には来年は外野に挑戦して、ポジションを勝ち取りたい」と意気込んだ。今月12日には司法試験の結果が届く。東大野球部在籍中に司法試験に合格すれば「過去をさかのぼっても、初めてだと思います」(大久保監督)。赤門に新たな風が吹くか-。

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