
来季から巨人の2軍監督を務めることになった石井琢朗氏(55)が4日、抱負を口にした。
この日は東京・稲城市のジャイアンツタウンスタジアムを訪れ、2軍主体の「午後組」の練習前にあいさつした。その後取材に応じ「1軍が勝つための戦力というところにどれだけ選手を輩出していけるかというところが2軍の使命だと思っています。3軍も含めてなんですけど、各担当コーチもそうですし、お互いの監督とコミュニケーションとりながら、しっかりと方向性を決めてやっていければ」と意気込んだ。
選手たちには個々の強さを求める。「強さと言ってもいろんな強さがあると思う。バッティングだったら振る強さ、打球の強さだったりとか。守備だったら球際の強さとか精神的な強さだったりとか。球団の方からも、もう1つ殻の破れない選手が多いと言われたので、殻を破ってもらえるようなそんな選手の育成ができれば」と話した。
来季の2軍のテーマは「強人軍」であることも明かした。「それこそ強さというところでイメージするのであれば、やっぱり巨人軍だけに“強人軍”でありたいな、あってほしいな」と期待した。
石井氏は88年ドラフト外で投手として大洋(現DeNA)に入団した。91年に野手転向すると、最多安打を2度、盗塁王を4度獲得。通算2432安打を放ち、名球会入りも果たした。現役引退後はコーチとしても活躍。広島、ヤクルト、巨人をへて、22年から古巣のDeNAに復帰。今季は野手コーチとして主にファームで若手を指導した。
