
阪神岩貞祐太投手(34)が4日、兵庫・西宮市内で会見し、FA権を行使せず残留を決めた理由を明かした。今季、中継ぎで29試合に登板し3勝1敗の成績でリーグ制覇に貢献した左腕は「タイガースでもう1度日本一になりたいという気持ちが一番強かったです」と12球団の頂点に立つ思いをモチベーションに、来季も阪神で腕を振ることを決めた。球団とは単年契約を結ぶ見込みだ。
岩貞は22年に国内FA権を取得。そのオフに結んだ3年契約が今年で切れ、10月に海外FAの資格条件を満たしていた。ここまでの道のりを「国内FAを行使せずに残留して、日本一になることができて、翌年はもう全く怪我してしまって投げられず、今年はまた1軍のマウンドに立つことができて、セ・リーグ優勝という、かなり上げ下げの大きい3シーズンだったと思います」と振り返った。
藤川監督には電話で決意を伝え「プレーヤーとしてはもちろん、ベテランとしての、若手の見本となるような、そういうところを期待してるという風に言われました」と説明。来季もタイガースの一員として「日本一奪還のために、またしっかりオフも準備して、藤川監督をもう1度胴上げしたいと思います」と26年に目を向けた。
